夢の話が面白かったので書いてみた!② | めいつなとアラナミが見たアストルティア

こんつな~。

 

夢の話の続きだよ!!

 

まだの方は①から読んでね!

 

①はこちら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

①のお話を軽くおさらい。

 

七不思議の1つ、「存在男」を見てしまった転校生の美少女ちゃんとその友達、遅刻した女子生徒!

 

もしかして、もしかして…存在消されちゃうの?

 

 

 

 

続き書きますね(*‘∀‘)

 

 

 

 

 

以下続き。

 

 

 

 

 

 

 

 

全校集会の途中であった。

「きゃあああああああああああああああああああ!!」

女子生徒の叫び声がグラウンドからした。

全校集会中ではあったが、全校生徒、および教師たちはグラウンドを覗きに行った。

もちろん彼女も皆の後ろについて行ったが、とある言葉を聞いてその行動をやめた。

「おい、みろよ!」

「うわ、なんだあれ、スライム!?」

「ま、まじかよ。」

「もしかしてあれ…”存在男”じゃないか!?」

「やべええええええ、俺見ちまったあああああ!!!!!」

そう、叫び声をあげた女子生徒は、あの時に遅刻してきたために運悪く「存在男」を見てしまった女子生徒であった。

そして自分が見られたことに「存在男」は気づいていたのだった。

その女子生徒を自分の体の中に取り込むと、そこには先ほどまで悲鳴をあげていた女子生徒の存在は失われ、グラウンドに一人立っている「存在男」の姿だけが残された。

「え、なんで俺たちこんなにここに集まってるの!?」

「あいつを見るためじゃね!?」

「でも見るためだけだったら俺行かないかも…。」

若干不自然に感じている人たちもいたが、大体の人は「存在男を見るためにグラウンドを見ている。」という考えに変わっていた。

そして「存在男を見ている」と言う事は、「存在男に消される。」という意味であった。

グラウンドにいた存在男はゆっくりと体育館へ歩いてくる。

「お、おい…、嘘だろ?」

「や…嫌ぁあああ!私まだ死にたくない!」

「こっちくるぞ!逃げろ!!!」

「きゃああああああああ!」

あっという間に体育館はパニックだ。

「皆さん落ち着いてください!おちつい…うわああああ!」

なだめようとした教員は「存在男」に取り込まれる。

「きゃあ…っ、い、嫌…、来ないで…っ!嫌ああああ!」

逃げようとして転んだ女子生徒も取り込まれる。

次々と「存在男」は目撃者達を取り込んでいったのだった。

そんなパニックの中、逃げない生徒が一人。

その生徒は、ずっと目を瞑り、悲鳴に耳を塞ぎながらそれが終わるのを待った。

そう、彼女だった――――。

 

 

 

 

 

 

そして数時間が経った後、その学校はとても広いのにそこに通っている(ということになっている)のは、女子生徒1名と校長先生の2名だけであった。

そう、皆消えたのだ――――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数十年後。

その学校が賑わいを戻した頃。

一人のおばあちゃんが、校長先生に会いに来ていた。

「お久しぶりです、校長先生。私たちの時は2人しか学校にいなかったのに、随分と賑やかになりましたねぇ…。私一人のためだけに授業をしていただき…感謝していますよ…。そんな校長先生に、お願いがあってきたのです。」

そう、唯一「存在男」と触れ合い、そして生き残った彼女だった。

「お願いとは何かな?」

そして同じく生き残った校長先生。

二人はだいぶ老けてしまっていた。

「はい。校長先生…、私の存在を消してほしいのです…。」

校長先生は驚いた顏をして、すぐに首をかしげる。

「どういうことかな?それならあの「存在男」に頼んだらいいのではないかな?」

「…ええ。ですから、その「存在男」に頼んでいるのです。」

二人の間に沈黙が流れる。

どれくらい時が経ったか。ほんの数分のようにも感じられるし、数十分のようにも感じられる。

その沈黙を破ったのは校長先生だった。

「……いつから僕が「存在男」だと気づいていたの?」

「…最初からですよ、校長先生。体育館で全てが終わったあの時、私はなぜ自分が一人でここにいるのか疑問に思いました。そして、全校集会というわりに私一人しかいないことにも…。それで、あなたに皆、存在を消されたことによる記憶の違いが出ていると思いました。そんな中、私を心配して駆け寄ってくる校長先生。普通、校長先生が生き延びているとは考えられません。学校で一人になってしまった私を見捨てないで勉強を教えるために校長先生になったんですよね。」

校長先生…いや「存在男」は黙って聞いている。

「校長先生のおかげで私は良い大学に行き、良い夫に出会い、そして沢山の子供と孫に囲まれてとても幸せな人生を過ごすことができました。……もう、十分なのです。夫は死去して数十年が過ぎました。どうやら私もそろそろ寿命が近づいて来てるみたいなのです。あのひとに会いに行くことも考えたのですが、私はどうしても校長先生が良いみたい…。だめですね、私。夫がいて幸せだったと言っていたのに、心の中ではいつもあなたのことばかり…。だめなおばあちゃんだわ…ふふ。私の人生はもう終わり。だから、これからはあなたと一緒の人生にしたいの。」

「存在男」はそれでもなお何も言わない。

「……あの頃、お友達もいたのかしら?そのお友達の事も思い出したいわ。だめかしら?」

「存在男」はそれでも返事を言わない。

その様子に諦めた彼女は、「存在男」がどうしても自分を取り込まなくてはならない言葉を言う決心をする。

「………私、あなたの姿を見たわ。」

その言葉を聞いた「存在男」はため息を吐き、口を開いた。

「…………………………どうしても、存在を消してほしいのか。分かった。……君は、君は…僕の一目惚れした女性だったから、取り込みたくなかったんだけど…。」

そう言って校長先生の姿を解き、スライムの「存在男」へと姿を変える。

「ふふ、ワガママ言ってごめんなさいね。…最後に1つ…、聞いてもいいかしら?」

「うん。」

「あなたはあと何回生き返ることが出来るのかしら?」

二人で目を合わせ、ふふっと笑いあう。

「僕は後…523回生き返ることが出来るよ。」

そういうと、「存在男」は彼女を取り込んだ―――――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――ただし、自我を持って…。

 

「ああ…、こんな方もいましたね。なんだか懐かしいわ。」

彼女は「存在男」の中で昔を懐かしみ、

「そういえば、あなたに名前がないと不便ね?なんて呼べばいいのかしら?校長先生かしら?」

と、「存在男」との会話を楽しんでいた。

 

 

 

 

いつからか、七不思議の「存在男」は「存在を消す物体」という名前に変更された。

そして、男の声と女の声があり、女の声の方は男が取り込もうとすると「一度だけチャンスを与えたらどうしかしら?決して誰にも言わないという約束を破った時に取り込みなさい。」と、1度だけチャンスをくれるという噂が追加されていた。

二人の”時”は、始まったばかり――――――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやー長かったw

 

これにて夢の話終了!!

 

ハッピーエンドなのかバッドエンドなのかよくわかんないけど

 

ハッピーエンドなのかな?(。+・`ω・´)キリッ

 

 

 

 

「存在男」にどんな名前をつけたのか…夢をみた張本人が一番気になるとこです←

 

ではではノシ