一言でこの衝撃を表すとすれば

鳥肌を抑えられなかった。

世の中、感動するシーンは数あれど
まさか1万円のスピーカーから流れてくる音を聴いて
膝から落ちて天を仰ぐほどの衝撃を受けるとは。





今まで、マキタのラジオシリーズが
音楽も聴けるラジオ だったとしたら、
MR200は音楽を聴くためのスピーカーだ!という事ができる。
似ているようだがこの差は非常に大きい。

私はマキタのラジオシリーズで何とか気持ち良く音楽を聴こうと
過去色々な事をやってきた。
新機種が発売されるたびに購入し、膝から落ちてうなだれた。

原因はわかっていた。
コストの制限からか制御しきれていない
低音成分。
18Vの高圧高電流を活かしきれていない
アンプの設定。
冒険できないマキタの企業体質から生まれる
代り映えのないデザイン。

2016年夏
マキタはあっさりと、そんな私の不満を吹き飛ばしてしまった。
私にとって今年の台風第一号は MR200だ。

もしこれが売れなかったら、自分のマキタの新バッテリーツールに対する考えを改めるし
一体今の消費者は何を求めているんだ?と
マキタと全く関係のない私でも出口のないトンネルに迷い込んだ気分になってしまう。

開発が、ここまで自分達の出来る事の中から
最高のオーディオ製品を作り出してきたのだから、
次に台風の規模を大きくするのは営業の仕事であろう。
既存の販売ルートでは、頭打ちは目に見えたもの。
世に出回っているバッテリーの数しか売ることが出来ない。

私としては、こう考える。
MR200はマキタのバッテリーツール入門用の製品になりえると。
このスピーカーが欲しいから、18Vのバッテリーが必要になるという現象。

マキタのバッテリーツールは
現場のおじさん達のものだけにしておくのはもったいないのだ。
バッテリー込みで3万円を切れれば、決して
この音を出すポータブルスピーカーとしては高いものではない。
そしてそのバッテリーは、マキタの様々なツールで使用できてしまう。
バッテリーさえあれば、マキタのバッテリーツールは
非常に安く、お得感を感じれるから不思議だ。

音楽を野外に持ち出すのに各機器を3時間も4時間も充電する時代は終わった。
ぜひマキタの超急速22分充電を味わってほしい。

さて、肝心な音の傾向なのだが
旧モデルMR102にポータブルアンプを追加した時のような
音のコシを感じられる。
それはボリュームを絞っても変わらない。
これは紛れもなく最大出力が上がった効果だ。

気を付けていただきたいのは最大出力10Wで稼働するのは
18Vバッテリーを使用している時のみ。
他のバッテリーや、付属のACアダプターでは
音は鳴るがその能力を100パーセント発揮できない仕様なのだ。
そういった意味でも18Vのバッテリーセットは意味がある売り方であると思う。

低音のキレは今までのラジオシリーズとは別物になった。
ブルートゥースでこれだからライン接続したときの音質は
これ以上だと確信できる。
しかし驚くことに、今までブルートゥースを
あまり積極的に使ってこなかった私が、ライン接続で音質をテストする前に
もう満足してしまったのである。
これには自分が一番びっくりだ。

現状アンドロイドでは、スマホのボリュームとMR200のボリュームは連動していない。
これは実は大きなメリットとなる。
マキタはどうしても低音過多なので、野外ではともかく屋内では
低音がうるさく感じる時がある。
そんな時はプレーヤー側で音を少し下げ、MR200で音量を上げれば低音が落ち着く。

スマホ格納スペースもすごいアイデアだ。









大きめなエクスペリアでも余裕を残して入れられた。
マグネット充電部も大丈夫だろう。

そしてその格納部が
低音のチューニングに関係している


奥のほうに共鳴させるための穴が見える。
この音作りは工具屋の仕事ではない、「音」のプロが
名前の残らない所で良い仕事をしてくれたのだろう。
MR200を所有すればすぐにわかる。

実は、このMR200。
買ってみたらたまたま音が好みだったというだけで
そのデザインから購入欲を抑えきれなかったのだ。



マキタに新しい流れを作ろうと努力している人達がいることは
このMR200の発売から見ても明らかだ。
私たちマキタファンはきっとそんなあなたたちの努力を裏切らない。


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