※昨年の6月に転載した記事を、改めて転載します。
すでに起こってしまったのではありますが、日本中、どこでこうした地震は起こりうることなので、日ごろの備え、また心構えのために経験者からの貴重な体験談&助言として参考にしていただきたいと思います。



■巨大地震がおこったらまずこれをしろ!


震度7の真上にいた人間として、どうしても伝えたいことがあります。
それは「地震がおこったらどういった行動をとればいいか」ということ。


経験者にしか語れないことってあると思います。どんなに想像力豊かな人でもその場にならないとわからないことってあるのです。

いろいろありますが、箇条書きにしていきますね。「家自体は倒れなかった」「火事に巻き込まれなかった」ことを前提として話をすすめます。

●「まず火を消せ!」のウソ

震度7級の地震だったら、まったく動けません。
近くの家具につかまって身体を支えるのがやっと。183センチの大男でスポーツをわりかしやっていたボクですら、ベッドから一歩も動けなかった。
とにかく「一歩も動けない」と思っておいた方がいいです。
だから火なんか消せません。第一、四方から家具が倒れてきます。下敷きにならず怪我しないのが精一杯でしょう。んー、机の下に隠れるくらいはできるかな、どーかなぁ、というレベル。火事にならなかったらラッキーなのです。(もちろん揺れがおさまったら火は消しましょうね


●「まず水をためろ!」これがポイント

揺れがおさまったら、まず水。これは覚えておいてください。
特にマンションに住んでいる方、揺れ終わったらすぐに、風呂、バケツ、シンク、桶…なんでもいいですから出来る限り水を貯めましょう。揺れてすぐに水道管が壊れて水が出なくなるけど、マンションだったら屋上の貯水槽にまだ水がある。それを貯めるんですね。

火を消すためではありません。飲用でも料理用でもありません。「トイレ用」です。いやホントこれが死活問題になります。
都会の地震ならなおさら。小学校に行こうが公園に行こうが、どこに行こうが水洗便所しかありません。ってことは水が出ないと流せない。汚物は溜まる一方。
地震後どこ行っても便器はてんこ盛りで、しゃがんだらお尻につきそうでした(汚)地震当日の夜でその状態。もう自分の家でするしかありません(都会だと野糞する場所もない。特に昼間。そして都会人はなかなか野糞など出来ないものです)。

普通の水洗で1回にどのくらい水を使うか知ってますか? バケツ2杯分でちょっと足りない。そのくらい使うのです。自衛隊の給水に長時間並んでもいいところ1人で運べるのはバケツ2杯。そう、1回並んで(1時間くらい)トイレ1回分しかもらえないのです。
10階に住んでいたら、重いバケツを階段で必死に運んで(エレベーターもちろん止まってます)やっとトイレ一回分なんです。20階に住んでたらどうなると思います? 高層マンションの上の方に住んでいる方はマジやばい。ご老人や身体が不自由な方、体力のない方など、まじ死活問題です。

ですから、「まず、水をためろ!」

一軒屋の場合でもすぐ近くの水道管が切れない限り少しは出ると思います。でなければ近くの公園とかに出かけていって公共の水道から出来るだけ多く水をもらっておくことです
そんなの利己主義だと思う方。地震後の辛さを知らないからそんなこと言えるんです。地震は戦争。まず自分の分を確保してから分けてあげればいいのです。確保してから「水あります」と貼紙した家がありました。正しい態度です。

(※ここで管理人個人的に付記します。先日の地震発生のため多くの人が訪れているので、ちょとビビり気味です。ところで、この水を貯めるというのは、その通りだと思いますが・・

しかし、思うのですが、例えば高層マンションの場合、自分の家だけが水をためて流すことが出来たとしても、下層階の人が流せない状況だったり、または詰まらせたりしてしまうという可能性は大いにあると思います。いや、むしろ断水になった場合に、高層マンションだと、詰まってしまって流せないんじゃないかな?
と思って付記しています。
(一軒家の持ち家の方で浄化槽などがある方の場合にはトイレのために水をためろというのは有効かもしれませんが。)

なので、私個人の意見としては、、やはり災害時、断水した場合には、極力みずは飲み水のほうに回し、トイレをする場合は、水を使わないで固まらせるものや、今は人間用の猫砂みたいなものもありますし、固まらせてそのままゴミとして破棄出来るといったものなども最近はありますので、やはりトイレは私の意見としては水を使わないで出来る方法を予め考えて準備しておいた方が良いと思います。
いずれにせよ、断水する前に水をなるべくためておくというのは有効ですね。

こういったことを考えると、そういう時だけは田舎のボットントイレのほうがいいのかもしれませんねー。)




●屋内でも靴を履く
1日の半分は夜です。暗い中で地震に遭遇する確率は1/2なのです。大地震が起こったらすぐ停電しますから、夜の7時であろうが真の闇になります。
何が言いたいのかというと、暗かったら足もとが全くわからないということです。グラスやガラスや食器がそこらじゅうで割れまくっています。ですからガラスの破片で怪我をする確率が高いんです。

いいですか。

水がでないから傷口洗えない。清潔にたもてない。病院はもっと重症の患者で一杯。ざっくり切った日にゃ大変です。足の裏を切ると歩けません。火事から逃げるのもヨタヨタです。
高層マンションに住んでいる方。エレベーター止まります。止まったきりで当分動きません。水とか食料とか近くの避難所にもらいに行くのにいちいち階段を上り降りしなければなりません。足の裏の怪我は致命傷なんです。
ですからまず玄関にそうっと足怪我しないように歩いて行って、とにかく靴を履きましょう。床汚すの嫌なら新品おろしましょう。


●家を離れるときは、必ずブレーカーを落とす
「通電火災」って言葉知ってますか?
電気はガスや水と違って半日~3日くらいでかなり復旧します。一応電力系の会社が各家を回って人がいるのを確かめてから通電するのが原則らしいのですが、そんなもの不可能なので勝手に通電されることも多いのです。で、その時に起こる火事が「通電火災」。実際、阪神大震災での出火原因の6割は通電火災であるとすら言われています。

ボクの家の前など、アスファルトにあいた地割れ穴から、カゲロウになって向こうが見えないくらいガスが吹き出していました。通電の際の火花がこのガスに引火するケースがあります。また倒れた電気ストーブに再び火がついちゃったり(転倒感知システムがついていても倒れた後その上になにかが被さると働かないこともある)、落ちた裸電球も紙の上に落ちたりしていた場合危ない。熱帯魚用のヒーターもかなり危ないらしいです。

その時家に誰かいるのならなんとか「通電火災」を食い止めることが出来るとは思います。でもいなかったら無理。地震後何時間も経ってから火事になった家なんて掃いて捨てるほど神戸にはありました。ほとんどが「誰もいない間の通電による火災」

そう、もうわかりますよね。ブレーカーを落としちゃえばいいのです。
地震後、家をなにかの用事で離れるときは、それがほんの短い時間でもブレーカーを落す。忘れないでね。
※震度5以上で自動的にブレーカーが落ちる装置も売ってますね。


●電話はすぐに。最低限の人だけに

時間帯にもよるけど、揺れがおさまって30分くらいは電話も繋がることが多いです。電話する余裕なんかない人も多いし、地震があった地域以外の人はまだニュースを見てなくて知らないことが多いから。
だから、両親・親戚・恋人、心配してくれそうな友達、会社関係にまず電話しましょう。
無事を知らせるのです。
それだけ。
とにかく最低限の人数に、無事だけ知らせる。

そして、知り合いの誰彼に伝えておいて、と一遍に伝言しておくことです。

繋がらなくなり始めたらもうダメです。当分無理。それと、「こんなにすごかった」「もう死ぬかと思った」などの長電話は迷惑です。電話は文字通りライフラインになるので、くだらない話で電話線をふさがないようにしましょう。ケータイなんてもっと繋がらなくなるでしょう。

なお、新潟大地震では、ケータイ電話は通じなかったけど、ケータイ・メールは繋がったらしいです。メールはパケットだから時間掛かっても届くみたいです。連絡はケータイ・メールでするのが正解かもしれません。



●街を行くときは、電線と地割れに注意

道も地震直後はすいています。車で脱出するなら決断は早いほどいいです(ただし道が壊れたりビルが倒れたりしていて脱出できないことも多い)
あ、東京みたいな大都市なら車は避けましょうね。すぐ大渋滞になり救助の甚大な妨げになります。それに、逃げる途中で立ち往生したら家にも戻れないし先にも進めないという地獄状態になります。

これはモラルの問題でもあります。地震後1~2時間たったらもう車を出してはいけません。常識です。緊急救助作業車や消防車、救急車が渋滞で立ち往生しているニュースを繰り返し見たでしょ。
地震直後ならぎりぎり許せます。どうしても!な理由がある場合はすぐ決断してください。
ただ東西南北どっちに逃げるかは判断すごく難しいけど(どこどこの被害がスゴイとかの情報って地震直後は全く入ってきません。

ラジオでも情報確定するまで2時間くらいかかります。阪神大震災でも、直後1時間くらいは「大阪で大地震」って報道でした。大阪なんて震度5程度だったのに。まぁいいやと見切り発車しても、逃げた方向の被害の方がもっとスゴイ場合だって十分考えられるのです)。

で、逃げる際なにが怖いって高圧線と地割れ。電線はいたる所で切れて垂れ下がっています。地面は「うそー」というくらい割れています。アスファルトがもう鉤裂き状態なんです。スクーターが地割れに突っ込むのを何度か目撃しました。
運転も注意。地割れってわりと見えにくい上に、まわりの家の倒れ方の凄まじさに目を取られて注意が疎かになるのです。ゆっくりゆっくりカタツムリのように運転しましょう。


とにかくね、体験的に一番辛かったのはトイレの水。

え~、そんなの極限状態になったらなんとでも我慢できるぜ、流せなかったらそこらの路地でしてもいいし、なんて思った方もいるでしょうね。
でもなかなか野糞は出来ませんよ。都会では。
それに人間、我慢できる部分と出来ない部分があるんです。なってみたらわかります。特に共同生活している人。夫婦とか、両親と住んでいるとか。そういう人はどうしてもなにがあっても「うんこ」を流したくなるから。

ということで。
少しでもお役に立てたら幸いです。


※こちらも参考に
■地震が起こる前に、これだけはしておけ!
http://ameblo.jp/135215/entry-12150652874.html


------------- 転載終わり

(管理人)
というわけで、【地震が起こる前に、これだけはしておけ!】とともに、阪神大震災で震度7を体験された方のお話でした。

経験者ならではの有用なお話も多くあると思います。地域とか時期や住んでいる家屋の状況も違うと思いますが、参考になると思います。

この体験者の方がおっしゃっていた「トイレ」と「トイレの水」についてが最も苦労されたと書かれていますが、これはあの震災当時、私もテレビで見ていてトイレがものすごいことになっているのを見て、強烈な印象に残ったため、集めている災害グッズの中で最も多いのが水の必要なしで出来る「簡易トイレ」です。3つのメーカーの災害用簡易トイレ数日分と携帯用のトイレをリュックサックに入れてありますが・・。

あと、私も目が悪いので眼鏡を玄関のところに置いておくというのは盲点だったな。と思います。まず目が見えないとかなり困ると思います。

一応は、頭元に災害グッズをそろえて置いてありますが、ここで語られていないもので持っているのは「救命胴衣(津波対策)」と「ホイッスル(場所を知らせるため)」です。
救命胴衣なんて持ってても、デカイ津波が来たらぜんぜん役に立たないかもしれないし、どこで被災するかによりますよね。

あと粉塵から守るための「マスク」や帽子はあったほうが良いと思います。

あと、車は渋滞すると役に立たなくなってしまうので、自転車が小回りが利いて良かったという話もあります。自転車には常にタイヤに空気を入れていつでも使えるようにしておきたいですね。

などと、色々言っていますが、何よりも災害が来ないのが一番良いのですが・・。

巨大規模で起こった小笠原沖地震のこのすごさ。



 ↑こんな風に地下600kmを超える震源で、この日本全国が揺れたっていう・・・地球が動いてる。


そして昨日の熊本震災・・・。


今後の参考にしてください。

※追記、この場合、瀬戸内の地震なので津波が想定されていないのですが、もし・・・

震源が太平洋側沖にあって浅い震源の巨大地震の場合、津波が来る可能性が高いので、その情報を見てとにかくとるもの取りあえず遠くに逃げるというよりも、津波の場合はなるべく高いところに避難するということです。
(東北震災での話によると、津波で亡くなられた方の多くが、何かを持って逃げようとしている人が多かったといいます。)

津波が来る場合には、とにかく身一つで出来る限り早く、遠くよりもより高いところに逃げる!
これにより助かる確率が高まります。

---------------

※追記

夜中に、地震速報3連発でビビった。
余震じゃなくて、別の震源の地震らしく深さやはり10kmなので揺れが激しく、そして津波にも繋がってしまったらしい。(現在解除された)


↑田舎の高知も揺れたみたいで、親たちもさすがにビビってるんじゃないかな・・・。
と思ってさっき電話したら寝てたそうで、なかなか目が覚めなかったようです。
頭元に大きな箪笥を置いてあるから気をつけろ!っていつもいっているのに、笑って聞き流すアホおやじ!!(個人的なことでした)

それにしても、これ、かなりヤバい状況ではないかと思うのですが・・・。
こんな群発状況及び震源の移動しているのを見ると、キッカケはともかく、活断層などがメキメキ動いているかんじがします。


検知日時 最大震度
平成28年04月16日02時07分 16日02時04分頃 震度4
平成28年04月16日02時05分 16日02時04分頃 震度4
平成28年04月16日01時49分 16日01時44分頃 震度6弱 ←
平成28年04月16日01時48分 16日01時44分頃 震度6弱 ←
平成28年04月16日01時47分 16日01時44分頃 震度6弱 ←
平成28年04月16日01時47分 16日01時44分頃 震度6弱 ←
平成28年04月16日01時47分 16日01時44分頃 震度6弱 ←
平成28年04月16日01時46分 16日01時44分頃 震度5弱 ←
平成28年04月16日01時45分 16日01時44分頃 震度5弱 ←
平成28年04月16日01時30分 16日01時25分頃 震度6強 ←
平成28年04月16日01時28分 16日01時25分頃 震度6強 ←
平成28年04月16日01時28分 16日01時25分頃 震度6強 ←
平成28年04月16日01時27分 16日01時25分頃 震度6強 ←
平成28年04月16日01時27分 16日01時25分頃 震度6強 ←
平成28年04月16日01時27分 16日01時25分頃 震度6強 ←
平成28年04月16日01時26分 16日01時25分頃 震度6強 ←
平成28年04月16日01時26分 16日01時25分頃 震度6強 ←
平成28年04月15日23時19分 15日23時17分頃 震度4
平成28年04月15日20時16分 15日20時15分頃 震度4
平成28年04月15日18時49分 15日18時48分頃 震度3
平成28年04月15日17時40分 15日17時39分頃 震度3
平成28年04月15日15時29分 15日15時27分頃 震度4
平成28年04月15日13時51分 15日13時50分頃 震度3
平成28年04月15日12時47分 15日12時46分頃 震度3
平成28年04月15日09時54分 15日09時53分頃 震度3
平成28年04月15日09時04分 15日09時02分頃 震度3
平成28年04月15日07時48分 15日07時46分頃 震度4
平成28年04月15日07時32分 15日07時30分頃 震度4
平成28年04月15日07時31分 15日07時29分頃 震度4
平成28年04月15日07時21分 15日07時20分頃 震度3
平成28年04月15日06時26分 15日06時24分頃 震度3
平成28年04月15日05時33分 15日05時32分頃 震度3
平成28年04月15日05時12分 15日05時10分頃 震度4
平成28年04月15日05時03分 15日05時01分頃 震度3
平成28年04月15日04時21分 15日04時19分頃 震度3
平成28年04月15日03時38分 15日03時37分頃 震度4
平成28年04月15日02時16分 15日02時14分頃 震度3
平成28年04月15日01時55分 15日01時53分頃 震度5弱 ←
平成28年04月15日01時54分 15日01時53分頃 震度5弱 ←
平成28年04月15日01時22分 15日01時21分頃 震度3
平成28年04月15日00時52分 15日00時50分頃 震度4
平成28年04月15日00時35分 15日00時34分頃 震度4
平成28年04月15日00時06分 15日00時03分頃 震度6強 ←
平成28年04月15日00時05分 15日00時03分頃 震度6強 ←
平成28年04月15日00時05分 15日00時03分頃 震度6弱 ←
平成28年04月14日23時48分 14日23時43分頃 震度4
平成28年04月14日23時45分 14日23時43分頃 震度3
平成28年04月14日23時32分 14日23時28分頃 震度4
平成28年04月14日23時31分 14日23時28分頃 震度4
平成28年04月14日23時29分 14日23時28分頃 震度4
平成28年04月14日23時01分 14日23時00分頃 震度3
平成28年04月14日22時41分 14日22時38分頃 震度5弱 ←
平成28年04月14日22時40分 14日22時38分頃 震度5弱 ←
平成28年04月14日22時40分 14日22時38分頃 震度4
平成28年04月14日22時24分 14日22時22分頃 震度4
平成28年04月14日22時10分 14日22時07分頃 震度6弱 ←
平成28年04月14日22時09分 14日22時07分頃 震度6弱 ←
平成28年04月14日22時09分 14日22時07分頃 震度4
平成28年04月14日22時09分 14日22時06分頃 震度6弱 ←
平成28年04月14日22時08分 14日22時06分頃 震度5強 ←
平成28年04月14日22時08分 14日22時06分頃 震度4
平成28年04月14日21時56分 14日21時53分頃 震度4
平成28年04月14日21時55分 14日21時53分頃 震度3
平成28年04月14日21時29分 14日21時26分頃 震度7 ←
平成28年04月14日21時28分 14日21時26分頃 震度7 ←
平成28年04月14日21時28分 14日21時26分頃 震度7 ←
平成28年04月14日15時41分 14日15時39分頃 震度3
平成28年04月10日01時55分 10日01時53分頃 震度3
平成28年04月10日01時24分 10日01時22分頃 震度3

こんなすごいことになっているのに、原発は停止しないってどういうこと?


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