宜蘭で幾米ワールドを楽しんだあとは旅の終着地である台北へ向かいます。
再び台湾鉄道に乗り込み約1時間半。
台北駅に着くと人の多さに”あぁ都会に来たな”という感じがしました。
西町の宿にチェックインを済ませて早速向かったのは淡水です。



淡水は初めて台湾を訪れた時以来。
以前は淡水駅から歩いて1時間ほどの距離をウロウロして終わりましたが、
今回はもう少し離れたところまで行ってみようと思っていました。

近いといえど淡水は台北から40分ほどかかるMRT淡水線の終点。
まずは腹ペコだったので遅めの昼ご飯を食べることに。



前回来た時は魚丸湯を食べたのですが、今回は阿給(アーゲイ)をメインにランチタイムです。
正宗 阿給老店はガイドブックなどでもおなじみ。阿給の有名店です。
淡水には他にも阿給のおいしいお店があるそうですが、駅からも近いのでこちらが行きやすいと思います。



阿給は油揚げの”アゲ”という言葉から来ているようです。
なので油揚げを使っているのが通常なのですが、
こちらのお店では油揚げの代わりに分厚い厚揚げを使っているので食べ応えがあります。
見た目もたっぷり感がありますよね。

台湾ではこのオレンジの器ってわりと見かけますけど、合わせて緑のお箸というのが
まるでイッタラのようでオシャレに見えてしまうのは私だけでしょうか。
だいたいのお客さんが阿給と魚丸湯をセットで注文しています。



早速阿給にお箸を入れてみるとたっぷりの春雨が現れました。
味の染みた厚揚げと春雨を一緒に食べると絶品。
甘辛いタレが病み付きになるお味です。さっぱりとした魚丸湯と相性抜群!
どちらも35元なので合わせて70元。日本円にすると約280円です(2015年8月現在)。

お腹いっぱい食べたい方はチャーハンなどを組み合わせるといいかも。
こちらは「ターンレフト、ターンライト」のお二人。
金城武さん主演で映画化もされています。



映画のラストは絵本とは違うけど、それなりにおもしろいお話です。
近くにいるのにいつもすれ違ってばかりの二人の男女の行く末を描いています。



喧嘩したあとの小美ちゃんとジェイくん。
後ろにいる大きなウサギは幾米さんの絵本ではよく登場します。
台東にはこのウサギの大きなオブジェがあったはず。



こちらは「星空」のシーン。
小さな小屋に絵が描かれていてとってもかわいいんです。


中に入るとイルカの絵が。
この絵は以前「星空」の紹介をしたときに貼り付けてた五月天の歌うMVにも登場します。
建物の中にお日様が差し込んでいて水の中にいるみたい。
キラキラしていてとても綺麗でした。



台北からも小1時間で行けるのでぜひ行ってみてください。
幾米さんのファンも、そうでない人も行けばかならず楽しい場所です。
また行きたい大好きな場所の一つになりました。
今度は他の幾米さんスポットへ行ってみたいです。
公園にテンションが上がったあとは駅方面へ戻ります。
だって駅だってこんなに幾米さん!!



大きなキリンが駅にくっついてるし!
駅の両サイドには小美ちゃんとジェイくんがそれぞれ歩いているイラストが描かれています。



駅自体はとても年季が入っていますが、幾米さんの絵でとても華やかで楽しい雰囲気♡
さらに駅の右手に進むと幾米の絵本公園が続いています。
こんなにたくさんの人たちが賑やかに撮影中。
今台湾のいたるところで幾米さんのオブジェや作品が展示されているところがあります。
コンプリしたい!!



子供達は正しく遊びますね(笑)
大きなスーツケースがところどころにちょこんと置かれています。



私のスーツケースも紛れ込ませてみました(笑)



ちょっとおもしろい子を発見。
なんだよそのサングラス(笑)。
遊び方は正しいですね。ふふふ。



宜蘭の続きはこちら
朝早い時間に花蓮駅を出発し台湾鉄道 普悠瑪号に乗りました。
普悠瑪というのは自強号の一つでちょっと速度が速いのが特徴です。
時間帯によって運行してたりしなかったりなので、乗れるとラッキーかも。
花蓮から約1時間、到着したのは宜蘭(イーラン)です。

以前嘉義にある幾米(ジミー)さんの星空小屋に行ったのを覚えてらっしゃいますか?

・過去記事
「星空」についてはこちら
「星空小屋」はこちら

宜蘭は以前からかわいい公園があるなぁと気になっていたのですが
その公園がいつの間にか幾米公園になっていました。そして宜蘭駅も幾米ワールド!
これは行かずばなるまいと台北に向かう前に必ず途中下車しようと思っていました。



駅を出て目の前が公園です。
早速目に飛び込んでくる”星空列車”にテンションがあがりました!
撮影のためだけに宜蘭に行ったので、スーツケースは預けずにそのままゴロゴロ。
ゴロゴロしながら早歩きで星空列車へと駆け出しました。



小美ちゃんもジェイくんもいます。
さすがに台湾で大人気なだけにまだ午前中だというのに見学しに来ている人で溢れていました。
大人も子供も楽しそうに写真撮影にいそしんでいます。



この星空列車、20メートルもある大きなもの。
大きな森に囲まれているようなデザインの屋根の下に取り付けられています。
空を駆け抜ける列車そのものでした。
とってもかわいいです!!!

つづきはこちら


外へ出ると空が夜を連れてきていました。
お店の明かりと空のコントラストが色彩加工をした画像のようでした。

大通りを目指そうと路地の先へ進むと、お店の周辺が異様な雰囲気。



ここ。この五叉路とでも言おうか、5つに分かれた場所。
建物やカーブミラー、影の感じや街灯がまるで維新派の舞台セットのようだと感じました。
空の色と街灯が照らす道路の色合いがその場の空気感も奇妙にしているようで。
でもとても綺麗で。

わー。と思ってしばらくその場に突っ立っていました。
ここでまた”逢う魔が時”という言葉が浮かんだのでした。
不思議な時間でしたね。

そんな場所にいたからでしょうか、私の方向感覚がおかしくなったみたいです。
あちらと指された目的の方向へと進んでいたつもりが
いつの間にか道に迷ってしまい、逆方向へ進んでいました。



迷ったついでに見つけた食堂でおいしそうな麺に出会いました。
外も中も思い切りベトナム語の文字があったのですが、出て来たのは台湾の乾麺。
この麺が大当たり~。



甘辛いタレが麺の下にひそんでおり、トッピングされたもやしと肉味噌を混ぜ混ぜ。
タレの味ともちっとした平麺の食感がたまらずあっという間に完食しました。
よく考えたらこの日あまりまともに食事していなかったのでした。
余計に美味しく感じたのかもしれませんね。


そして道行く人に駅の方向を聞いて、歩くこと30分ほど。
やっと花蓮駅周辺へと戻り、無事に宿へたどり着いたのでした。



シャワーを浴びて自分のベッドに落ち着いた頃気温を確認したらこの通り。
23時でもこんなに暑い花蓮の7月。
翌日から雷となっている予報にドキドキしながら眠りについたのでした。


つぢきの宜蘭の記事はこちら