私は『藤沢こども劇場』というものの会員です。これ、演じる方ではなく。

舞台芸術を親子で見ます。
そして舞台を見る前に、その舞台に関連した取り組み(お月様のお話の前にみんなでお月見をしたり、竜が出てくるお話の前に竜作りの自由工作する、など。)などをします。

そしてその取り組みの一つに事前交流会があります。舞台に出る役者さんや演出家の方などのお話を聞けるのです。

この間お話を聞いたのは、今度観る人形劇団の役者さんでした。

その役者さんのお母様のお話が、今『母』である私の心にとても残って。。

その役者さんのお母様は、舞台や絵画が好きで幼少の頃たくさん連れられて見に行ったそうです。
しかし、こどもの頃の役者さんが全てを楽しんでいたのではなく、気がのらない時にもお菓子につられて行ったりしていたそうです。

それでも、その経験が役者さんの感性を磨き、残っていることを感じて。。
私の心に残ったのは、
お母様がご自身の『好き』に子供を連れていく。
ここです。

ついつい、私はこどもを邪魔者にしてしまっていました。
自分の好きなことをしたい時には尚更です。
それは、好きなことの時だけではなくて、
家事をする時にも感じていました。

「抱っこして。」「一緒に遊ぼう。」
と言われたら、無下にはできず相手をする。
しかし、家事は家事でやらなくてはいけない。

子供が満足するまでは相手もできず。
家事も進まず。
自分も疲れて。どれも中途半端。

そんなことが多々ありました。

子供が一緒だと思う通りにはできない。
『私のしたいこと』と『子供との時間』は、別だと思っていました。
それは私にとっても、子供にとってもです。

子供のためには『子供の世界』で遊ぶものだと思っていました。

それが、自分の『好き』や『したいこと』に子供を巻き込むという考え方を聞いて。。
分けようとするから今まで大変だったことに気付いたのです。それが成立しないから。
何事も『一緒に』すればいいんだ。

と、ストーーーン!(腑に落ちた!)

それからは、楽になりました。
料理、洗濯、掃除、片付けなどなど。
こどもと一緒にする。3歳の次男でも意外と色々できる。喜んでやる。

これから、私の好きなこと、やりたいこと、も「こどものために」するのではなく、「私がしたいから」で、巻き込んでみよう。


こども劇場の活動は面倒に感じることも多くて。いつか辞めよう。いつ辞めよう?と思っている。
でも魅力的な舞台や、今回のように意図せず心を打たれる機会にまたズルズルと続けてしまう。

…単純におもしろそうー♪と入った世界。
こどもたちの感性を豊かに育てることが目的の団体(知らないで入った!)で、もしかしたら私の感性も磨かれているのかもしれない。

だから今回これだけの収穫を得られたのかもしれない。
そんなことを今、書きながら思ったのでした。