最初はそんなつもりなかったんです。
ただ楽しくお酒を、飲めればそれで良かったんです。
でもあの日の私は違いました。
お酒が入って、テンションも上がっていたのでしょう。
容姿がドドストライクな彼女に向って、思わずこう言ってしまったんです。
「一緒にご飯を食べに行きたい!!!」
断れると思った矢先、彼女は予想外にもテンションが上がった様子で、
私に向かってこう言いました。
「えー!絶対いくー!
◯◯さんとご飯行くとか絶対楽しいじゃん!!」
その日彼女と交わした「一緒にご飯に行く」という約束は、
先週の金曜日に決行されました。
食事に行った感想を簡単に述べるとこうだ。
「楽しかった。頭がおかしくなるくらい楽しかった。」
食事も美味しくて、会話も存分に楽しんだあと、
また、こようね!なんて言いながら、会計を済ませた瞬間、
彼女はとんでもない一言を放った。
「ねぇ、そろそろお店行こ??」
突然の悪魔の囁きに、すぐに私は対応できなかった。
最初は単なる聞き間違いだと思った。
でもその言葉は、間違いなく彼女が発した言葉だった。
彼女の目的は同伴だったのだ。
まさかの同伴ありきのお食事だったんだ!
ドバドバと脇汗が吹き出し始めたと同時に、私はあることを思った。
「そうだ、この感覚、行きたくもない飲み会の二次会に、連れていかれるあの時の感覚と一緒だと。」
OECD(経済協力開発機構)の調査により、日本人は家族で過ごす時間が、
欧米の半分以下という、ライフスタイルを送っていることが分かりました。
それと同時に、日本人はコース料理が一般的なフランスやイタリア並みに、
食事時間が長いことも判明しました。
つまり、就業後の飲み会が関係しているのではないか?と、ある専門家は指摘しています。
ただでさえ長い労働時間の末、仕事が終わった後は、同僚や取引先とダラダラと飲み続け、
結果的に家族との時間や睡眠時間が短くなる。
これらの事象が、現実として起きているからこそ、
専門家の指摘は的を得ていると言えるでしょう。
また海外、特にヨーロッパでは、仕事後に飲みに行くような文化はありません。
米国では、職場の飲み会があったとしても18時には帰ります。
飲み会があっても、18時に帰る、、、。
なんて素晴らしい世界なんだ!!!
因みに日本人が、仕事終わりに「長々とお酒を飲むこと」を、
英語では
《marathon drinking・マラソンドリンキング》
というそうです。
このmarathon drinkingこそが、
サラリーマンの食事時間をダラダラと延長させ、
家族と過ごす時間を奪い、睡眠時間を削っているのです。
だからこそ私は、日本の全サラリーマンに声を大にしてこう言いたい。
無理して二次会に行くよりも「あーもっと一緒にいたい」
「もっとお酒を飲みたい」という幸せな余韻に浸りながら、
一次会で帰ろうではありませんかと!!
あの日の彼女(キャバクラ嬢)との楽しいお食事だって、
二次会(同伴)さえなければ、楽しく帰れたんですよ!!!
働き方改革によって、就業後の飲み会の二次会が、
日本から消滅することを祈っています。
では、また^^/