末ズのお話です。
BL含みますのでご注意ください。










side : N  人魚



初めて 遠出を許された
15歳の誕生日。


決して 人間には近づいてはならないと
長老に強く… 教え込まれた。


アレは 恐い存在だ、と。

捕まったら最後  
肉を喰われ  骨を砕かれ

二度と…人魚の国に戻ることは出来ないだろう、と。



だけど…

天から降り注ぐ  銀色の光に誘われて
どうしても 我慢できず

ワタシは 水面から
顔を出してしまった。


生まれて初めて 見上げた  
満天の星たち。

キラキラ…瞬き
宝石を散りばめたよう。


その輝きは  ワタシに運命を告げていた。


{F21D47C7-313A-4AF4-9125-484778B740F9}



…波を切る音と共に  近づいてくる船。


少し離れた場所から 顔を出し
そっと、その様子を伺った。


恐くて動けなかったのじゃあなくて
好奇心の方が勝ったんだと思う。



長老の言葉を思い出し

人間が…
どんなに恐ろしい形をしているのか。


それを 姉様たちに教えてあげようと
そう思ったんだ。



アナタは 憂いを帯びた表情で
船のデッキに凭れて…

煌々とした月明かりの下
フワフワの髪を
海風に靡かせていた。


強い意志を纏った 眉

その下の  強くて 優しい 瞳



吸い寄せられるような、赤い唇。





ワタシたちと違う所といえば…

尾びれの代わりに
スラリ  と伸びた 足があることだけ。



本当だ、恐い…

胸がドキドキしすぎて…壊れそう。

…恐いよ。



ワタシは、恋に落ちていた。





【ニーノ! 貴方…こんな所まで来て!!

いけない!  帰るわよ!!】





探しに来た姉様に 連れ戻され

一旦ワタシは 海底へと戻った。


でも  翌日…
どうしても あの人を忘れられなくて

姉様たちの目を盗んで
船の音がする方向を 探し、急ぎ泳いだ。


海面に近づくにつれ
嫌な予感が胸に広がる。



叩きつける雨音

轟く雷鳴

畝る…波


激しい嵐が 吹き荒んでいた。



海に守られた存在の ワタシでさえ
恐怖に震え、動けない。



そんなワタシに  
小さな泡が纏わりついてきた。



??

どうしたの?
どこから来たの?


ワタシに…何かを伝えたいの?



プクプクと 語りかける
小さな泡を 辿っていくと


そこには…



ゆらゆらと…
闇へ沈みゆくアナタがいた。



つづく



*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

こんばんは(・∀・)

息子っちが 自転車でコケました。
あ、すり傷のみで 体は大丈夫です。

しかし…メガネがね、ダメだった。
傷だらけで エライコッチャ!

で、昨日 眼科に行って来たのよ。

あーそう。
5万円っすか?(^▽^;)

イタイなぁ~!!

息子っちのメガネ…特注レンズなのね。
かかりつけの眼科さんで買わざるをえない…。

私のメガネなんか、1万なのに (ノ_・。)


さ、母は頑張って稼ぐぜ!

…ボーナス出ないと 払えませんけどね?(・∀・)笑

帰ろう…


miu