BL要素を含みますので、苦手な方はご遠慮下さいね。

カズヒコと翔さんのお話ですので、カズヒコを二宮さんに置き換えて お楽しみ下さいませ。









電気の消えていた寝室に
間接照明の 仄かな光が灯る。

お互いに 着ていた服を
脱 がせ合い…

躰を覆っていた
最後の一枚が 床に落ちた。


翔ちゃんの躰は
程よく筋肉が付いていて

柔らかな照明が 躰の陰影を映し出す。

その 美しいコントラストに
いつも…見惚れる。

翔ちゃんの上に乗り
二人の体重に 軋むベッドで
胸板へと 指を 這 わ せた。


「翔ちゃんの躰…キレイだよね」

少しだけ  擽ったそうに躰を捩り
熱を帯びた瞳を オレに向けた。


「…カズヒコの方が何十倍もキレイだけど?」

絡まる視線が…
自然と唇を引き寄せた。

深まるキスに
次第に 呼吸が荒くなり
貪 る ように 求め合う。


もう…翔ちゃんの事しか
考えられない。

心の中は  既に翔ちゃんでいっぱいだから。


この躰の中も…
翔ちゃんでいっぱいにして?


腰を落として

翔ちゃんの…モノを
ゆっくりと  飲み込んでいった。



何度となく 揺さぶられ。
突 き 上げられては…吐き出して。



もっと。

もう、ダメ。

…もっと…。



尽きる事のない 欲 望 は

また次の 悦 楽 を 求めて
躰が 勝手に 動き出す。


翔ちゃんに抱かれながら…
何時しか 記憶は途切れていった。







「ん…?」
気付いた時には
翔ちゃんも隣で 寝息を立てていた。

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可愛い…

なんだか泣けてきて。

幸せな気持ちが
胸いっぱいに 溢れていた。




翔ちゃんを起こさないように
そっと、部屋を出る。


冷蔵庫から ミネラルウォーターを取り出し、気怠い躰を ソファへと沈ませた。

重い腰を さすりながら
…まだ夢の中にいるかのような
フワフワした頭を振る。


行為自体は いつもと同じでも

昨日より今日のキス。
さっきよりも今の…昂まり。


オレにとっては  どれも
  ”初めて”  なんだよ?


翔ちゃんとは長い付き合いだけど
心が繋がったのは…まだ、最近だもんね?

知らなかった 翔ちゃんを
全身で感じる悦び。

腰の鈍い 痛みさえ…
こんなに幸せで  怖いくらいだよ。


「フゥ…」
声を上げ過ぎて 疲れた喉を…潤して、一息ついた。


「ゴメン…躰、辛くない?」

後ろから 伸びてきた
温かい腕に抱かれる。


「…ううん?大丈夫。
オレ、翔ちゃんより若いからね」


翔ちゃんに キスをしようと
躰を…後ろに向けようとすると

何かが 太腿に当たった。




つづく


2015.12.6   miu