末ズのお話です。
軽くBL含みますので、ご注意下さい。












side: N




朝 目覚めると

泣き腫らした 
重いまぶたとは裏腹に

オレの胸の奥は 何か…スッキリとしていた。


差し込む朝日は  キラキラと 光の粒をまとって、オレの周りに 降り注ぐ。


同じ景色なのに
昨日までと見え方が違うような…?

不思議な感覚。


時計に目をやると
登校時間が 迫っていた。

だけど…潤に どんな顔をして会えば 良いのか分からない。


「学校…サボっちゃおうかな…」


あんな事があった後で 学校を休んだら

潤は…心配するだろうか。
それとも…ホッとする?



…潤 の事を考えると

キュン、と 
胸の奥が甘く締め付けられる。


オレ…やっぱり 会いたい…


オレは 制服に袖を通し 
アパートを後にした。




いつもよりも遅くなり
チャイムギリギリで 教室に滑り込む。

教室に入った瞬間から
熱い…視線を感じていた。


その視線の先へと  顔を向ける。


え?!


「ちょっ…潤?!
その顔 どうしたんだよ!」

「そういうお前も…結構ブッサイクな顔してるけど?」


微笑んで…
オレの 腫れた目蓋にそっと手を伸ばす。

見れば、潤の顎には 擦りむいた痕があり
頬にも傷がある。


「…え? 昨日?」

「あぁ、チャリで…転んだ」

「大丈夫?」


頬の傷へと手を伸ばすと
その手を取られ

耳元に唇を寄せられた。


「俺、諦めないからさ…覚悟しろよ?」

!!!

「教室で…何言ってんだよ…/// 」

「…? 教室じゃなきゃ良いのか?」

「バカ!」


ククッと 笑みを浮かべる潤。

寄せられた耳に
微かに…唇が 触れる。

急激に熱を放つ耳が  何だか 嬉しかった。



クラスメイト達がバタバタと席につき始めると、先生が教室に入ってきて 

いつも通りの日常が  スタートした。



まだ暑い…教室。

オレは少し離れた席から
窓際の席に座る潤を 見つめていた。



…あれ?

潤って、あんな表情するんだっけ?


さっきまで 挑むような…
ギラついた目をしていたのに


大きな欠伸をして
窓の外を ボーッと眺め
物想いに耽っているような…?


そうかと思えば、突然 後ろの席を 振り向き
コロコロと 声をあげて笑ったり。



あーぁ
授業中なのに 笑ってるから


『松本、静かにしろ!!』


…ほら、怒られた。笑


首を竦めて おどけた顔をする。

全く、何やってんだよ。
可愛いなあ…



胸の奥に

フワフワの綿飴のような
甘くて柔らかい 気持ちが広がり

思わず クスッと 笑うと  
潤と目が合った。


口を動かして…何かを言ってる。










? 
……え ////


まさか、ね。
オレの見間違い…かな?





いっ


る?



と  口の動きで返すと

潤は 驚いたように目を見開き…

机の下で 小さくガッツポーズをすると

顔を真っ赤にして
極上の笑顔を返してきた。

{AF317BAB-EA2D-442A-8F74-1E9785E9F497}

はい?
潤…何をそんなに喜んでるの?


『おーい、松本。
ずいぶんと嬉しそうだな。解けたのか?
問 1 の 答えは?』

「え、いや……わかんねぇ」


ドッと  教室に 笑いが起きる。


オロオロと慌てる  潤の姿は

どこにでもいる
普通の 高校生にしか 見えなかった。






つづく


*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

おはようございます。

昨日、旦那が

「お土産…」

と言いながら、落花生とピーナッツバターを買ってきました。

(;・∀・)  …。 オレ千葉記念日??

どうやら仕事で千葉に行ってたらしい。
私、知らないけど。笑

なんか、偶然ってすごいなぁ  と
思わずにはいられませんでした。(*^^*)


ドームツアーのエントリーも完了♡

{2AF41402-8CAE-4BFA-BFBE-3B96AFA22DF0}

お友達も私も…
幸せの芽が出ますように♪



miu