末ズのお話です。
軽くBL含みますので ご注意下さい。










駅から 20分ほどの距離を
走ったり 歩いたり しながら

俺たちは アパートへと帰って来た。


「ハァ… 潤、髪とかベタベタだろ?
…シャワー 先にしてきなよ」


はい、と
タオルと 着替えを 渡される。


「あ、うん…借りるわ」


バスルームのドアを開け
頭から 熱いシャワーを浴びた。


ずっと…想像していた  ニノとの 行為が
急に現実味を帯びる。

心臓が 破裂しそうなくらい 
バクバクと、大きな音を立てて 
鳴り響いていた。


…俺、ちゃんと出来るんだろうか?


ブンブンと 頭を振ると

髪にまとわりついた 水が飛び散り
水滴となり  壁を伝い落ちる。

それを指先でなぞると
すでに 冷たくて…

海で繋いだ  ニノの手も
このくらいの温度だった事を思い出した。




「先に悪いな。ありがとう。
…ニノも入ってこいよ」

「ん…」


見れば、さっき ドラッグストアで買ったお菓子の袋を開けて、もぐもぐと食べている。


…ってか、ゴ ム と ロー ション  目の前に置いて食ってるのかよ///


はい、と 笑いながら
お菓子の袋を   俺に手渡し

ニノは  シャワーに向かった。


受け取ったお菓子を
一つ 口に放り込んだけど…

緊張してる所為なのか
味なんて 全然分からなくて

俺は、袋をテーブルに置こうとして手を止めた。



同じテーブルに 置かれている
小さな箱と ボトル。


…もし 上手く出来なかったら
本当に 消えてしまうんだろうか?

そんな 胸の奥に湧き上がる
不安を打ち消しながら

それらを 震える手でベッド脇へと 置き直し

カーテンを 閉めた。




水の音が 小さく響く。


やがて
キュ…と  止める音がして



ドアの向こうから

白い 花が現れた。



…俺は動けなかった。

あまりに 清廉な その姿に

触れるどころか
直視すら出来ずに…俯いた。


「潤…」


ふわり、と  空気が 揺れ
顔を上げると、目の前に  ニノがいた。

…俺を抱きしめて 
小さく  耳元で 呟く。


「 潤と、ずっと…こうしたかった…」

「ニノ?」

「 オレね? 女の子とも…したこと無いんだ。
あんまり  興味もなくてさ。
でもね、潤とは…キスのその先まで 考えてて…」


言い終わる前に ニノの口を塞いだ。

優しく…触れるキスから
次第に 深くなる 口付け。


ニノだって 恥ずかしいだろうに
俺が 躊躇ってるから  こんな…


一度  唇を外し
コツン、と 額を合わせる。


「…あのさ、俺だって…初めてだからな?」

「…え、マジ?」

「でも、イメトレは バッチリだから…」


フフッと 笑って…
ニノを抱き上げた。



つづく


miu


*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

この展開に 
えー!?と 驚いている人もいるかしら?

すいません…最初から 書く気満々でした。


でもね、他の話と違って
キレイに書きます!!
(他が キレイじゃない って事か?!)

お話のイメージ は 崩さないように書きますので…



昨日、久々に 日本酒飲んだら 頭が痛いれす。(;´д`)