末ズのお話です。
BLですので、苦手な方は進まずお戻りください。











そっと ニノの躰を  ベッドに降ろす。


男二人で横になるには  狭いベッド。


だけど…

それが  当たり前のように肌を密着させた。



まだ  少し水分の残る
しっとりとした 白い肌に 
そっと  指を滑らせると

触れる度に  ほんのりと 色づいて

光が灯ったように 輝いていた。



キスを 唇から下へと…移すと
胸の 小さな尖りへと 辿り着く。

それを 口 に 含むと

僅かに 身 悶 え て
甘い 甘い… 声を 漏 ら した。


俺の下で震える ニノの 全てが
愛おしい。


たった 18年弱しか 生きていないのに

こんなにも 
人を愛することが できるなんて…




お前を 消えさせはしない。


でも…

でも、万が一 消えてしまったら
その時は 俺も 消えるよ。

…ニノを失ったら   俺は
生きてはいられないだろうから。


「…潤…」


潤んだ瞳で俺を見上げ 
ニノが 俺へと 手を伸ばす。


その 体温の感じられない
冷たい手を取り 

俺の胸に押し当てた。



「ぅわ、ドキドキしてる…」

「ん…だって、お前があんまりキレイで…
心臓が 壊れそうだよ…」

「キレイって…なんだよ、それ。
…潤の方がずっと…キレイだし」


そう言って  恥ずかしそうに微笑んだニノは
やっぱり…天使だった。


濡れたままの髪に 口付ける。



「…準備、してもいい?」

耳元で 呟くと
無言で  コクリ、と 頷いた。


ボトルの蓋を カチッと開ける。


トロリ と  した 液体を 纏わせ

固く閉ざされた蕾に 
そっと… 濡 れ た 指を滑らせた。


そこは とてもキツくて…

指を 第ニ関節まで 押し込むのが 
やっとだった。


小さく動かす度
ビクン、と 強張る躰。


…やっぱり  恐いよな?


指を 抜こうとすると

フルフルと頭を振って
俺の背中に 回した手を 引き寄せた。


「いや…抜かないで… 

…あのね、痛くても良いんだ。
だって…生きてるって実感できるんだよ。だから…」

「ニノ…」


潤 滑 剤  を 足して

もう一本…指 を 増やす。


苦しげに 眉間に寄る シワ。

そこに  キスを落とし
挿  れた 指を  ゆっくりと 広げた。


ハァ…

ニノは  浅く息を逃しながら

それでも  その場所が…
指の形に馴染むのを感じているようで


少しずつ、解れるように動かすと

苦しそうだった  ニノの瞳に
艶やかな 色が 宿った。



「挿れる、よ?」


指を引き抜くと

俺は  ニノの躰に 紅い花を咲かせながら



今、を刻んだ。



漏れる 吐息

滲む 汗


引き攣るように 
一瞬、ニノの躰が 止まる


水のように冷たかった  その指先は…

今では  俺と 同じ熱を放っていた。



背中に食い込む 爪の感触は

ギチッと めいっぱい広がった  入り口が
痛みを感じているのだろうと…

中に 入ったまま
動けないでいる俺に


”大丈夫だから”   と 囁いた。




押し返そうとする  中の…圧を

一度  留まり、受け流しながら
少しずつ 推し進める。

全てを受け入れた時



ニノは…

…俺たちは 泣いていた。






つづく