涼ちゃん・りみたん*さん
ステキな企画を ありがとうございました。

感謝です…m(_ _)m




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いつもの末ズとは…
別のお話としてお読みください。



@末ズ推進委員会プレゼンツ










「ニノ、飲みに行こう」

「…え?」


珍しい 潤くんからの誘いに、思わず着替えの手が止まる。
疑問符の付かない 急な誘いに訝しみながらも、特に断る理由は見つからない。アナタの奢りなら と注釈をつけて首を縦に振った。






「ここ、良いだろ」

「まあね…」


やって来たのは、ワタシひとりなら絶対に来ないような、洒落た店。

…来ないというよりも、この格好では入れてもらえるかすら 危ういな と、自分の姿を眺め苦笑いした。
芸能人のオーラなんて無い。
いつもの着古した上着と ヨレたTシャツは、決して不潔な訳では無いが、小汚く見えるのは 自分でも承知の上だ。

抑えられた照明が、大人びた落ち着いた雰囲気を醸し出している。
奥の部屋へと通され、騒つく世間から完全に隔離された。


(女とでも来るつもりだった?)

潤くんに彼女がいるという話は、ここ暫く聞いていない。
尤も…意図的に耳に入れないようにしていた、というのが正しい表現だけど。

しかし この店に似合う "誰か" を想像すると、それも あながち間違いでは無いかもしれない。
そんな想いが胸を掠めた。


「お疲れ」
「お疲れさま」

グラスをカチンと合わせ、喉の奥へと流し込む。パチパチと弾ける泡が…1日の疲れをリセットしてくれた。
知らず、気の抜けた声が出る。


「…ほぇ〜美味っ!」

「この店はさ、温度と注ぎ方が抜群なんだよ」


なんでも、ビアテイスターが種類ごとにビールの注ぎ方まで変えるとかで、最近の潤くんのお気に入りなのだそう。

落ち着いた語り口とは真逆の、得意げに目を細める姿は 少年のように可愛い。
本人は、知らずにやっているんだろう。
…このギャップに落ちるんだよな、と視線を逸らした。

次々と運ばれてくる グラスを、勧められるままに飲み干す。

…気付けば、頬は熱を持ち
ふわふわと身体が浮かんでいるようだった。

気持ち良い…


「ニノ」

ふいに呼ばれ、重たい瞼を持ち上げる。

伸ばされた 長い指が
熱い…頬をなぞった。


「ここ」

「…は?」

「ニノの、この頬のライン…好きだな」


潤くんの指が 顔を撫でる。

大きく跳ねた心臓が、耳障りな音を立てた。
ドキドキドキドキドキ…
うるさくて、潤くんの口から出る言葉が聞こえない。

キリッとした眉の下
大きな黒い瞳が、覗き込む。


「…飲みすぎた?」


グラスを握っていた手が、震えた。
この人、自分の目ヂカラに気付いてないんだろうか。破壊力抜群よ。
そんなに見ないで?穴が開いちゃう。

手のひらの水滴が、ジワリと体温に近づいて流れ落ちた。


「うん、酔った…」

…アナタの視線に。
だから、酔っ払いの質問に答えてよ。


「潤くんさ、なんで…触るの?」

「……好きだから」


あぁ、前に言ってたアレね。

ワタシの輪郭とか鼻とかを…
好きだ と言っていた。

だったら…と 左手を伸ばし、少し厚みのある唇に触れてみた。

少しくらい触っても良いよね。
だって、酔っ払いだもん。


「あのさ、ニノ…」

「はい?」

「好きなんだけど」

「…輪郭が、でしょ?」


テーブルから身体を乗り出した潤が、グッ…と近づいた。

重なる唇に 一瞬…時が 止まる。

添えられていた手が、頬から耳へと移り
恐らく…真っ赤になっているだろう
耳たぶへと触れた。

ゆっくりと首筋を通り、肩…手へと
指先の熱をワタシの躰へと落としていく。


「潤くんも酔ったの?」

「…酔ってない」


もう一度 唇を塞がれた。


……好きなだけ 触れて良いよ

だって、酔ってないのなら
アナタ 言い訳出来ないからね?


握られた手を
ギュっと…握り返した。




終わり







元ネタは、こちら

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ニノちゃんのお顔が大好きな潤くん。

輪郭は勿論…
耳も、鼻も、おでこも
結局は、全てが好きなのよね( ̄∀ ̄)♡

人目を はばからないイチャイチャ…

これ、カメラが回ってなかったら

チューして押し倒していたと
ワタクシ確信しております( ・ㅂ・)و ̑̑


ってことで
大好きな萌えエピソードでした♡


miu