つづきです
目の前の和也は、明らかに動揺していた。
あれ?おれ言葉を間違えたかな。
でも、飯より何よりも…お前が欲しい。
今まで我慢していた分。それは、きっと一晩中でも足りないだろう。
「///でも、せめてお風呂に…」
「…だめか?」
それでも、意に沿わないことはしたくなくて…
和也の意思を確認しようと表情を伺えば、おれの視線に真っ赤になりながら言った言葉は「あの…じゃ、一緒に入る?///」って。
なんだよそれ、破壊力抜群だろ。マジやばい。
今入ろう。すぐ入ろう。
和也の気が変わらないうちに、と 着ていたスーツを脱ぐとハンガーにかけ、バタバタと着替えを用意した。
ほんの数歩の距離を、手を繋いで歩く。
開けたドアの側で、どうしたらいいか分からずにウロウロしている和也を洗面台の前に立たせた。
後ろから ぎゅうっと抱きしめる。
首筋に顔を埋め、ちゅっ…と 吸い付いた。
くすぐったいのか、和也はくにゃりと躰を捩る。両手を前に回し、シャツのボタンを一つずつ外していくと、その下から真っ白な肌が現れた。
そっと…手のひらを滑らせる。
「ハァ…せ…先生」
「なぁ。おれは まだ先生なの?」
「う。でも…じゃぁ何て呼んだらいい?」
「そうだなぁ…」
シャツを大きく はだけさせ、胸元の赤い飾りを鏡に写し出す。指先できゅっと摘み 智で良いよ と言えば、そんなの耳に入らない様子で。必死に声を押し殺そうとするから、耳元で囁いた。
「聞いてる?和也」
「あ、ハァ…先生っ、」
「智って呼ぶまで、やめないけど」
そう言いながら、熱を持った耳たぶを唇で食み、舌を差し入れる。クチュクチュと音を立てて舐めれば、和也は小さく息を吐き出し、ぶるっと震えた。
甘く、蕩けそうな顔…
ごめん。嘘ついた。
智って呼んでも…もう、やめない。やめられない。
和也が身につけていた布を、全て床へと落とす。おれもTシャツと下着を脱ぎ捨てた。
躰を少し捩らせて顔だけを後ろに向かせると、愛らしい唇を塞ぐ。
噛み付くように、舌を絡め取ると…
和也の言葉を奪った。
左手で胸の粒を転がし、激しく唇を吸いながら…空いていたもう片方の手を、和也の下半身へと伸ばす。
触れた塊は…充分過ぎるほど膨らんでいて、苦しそうに震えていた。
おれ自身の熱も、その細い腰に押し付ける。
「…もう、無理。我慢できない」
「ん…ふ。オレを食べて?
煮るなり 焼くなり…智の好きにしていいから」
着替えの下に忍ばせて持ってきたボトル。
カチッ
蓋を押し上げ、トロリとした液体を指に纏わせた。
つづく
miu