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ゲームのネタバレが嫌で視聴を中断してたんだけど、PSPの調子がクッソ悪いのでもういいやと。続きから最後までを一気。

殺し合いの前半パートで感じたセンセーショナルなゾクゾク感が後半に影を潜めたのは残念だったが、ストーリー構成としては「おっ」てなアイデアも盛り込まれていて◎。ゲームから引用したであろう演出もスピード感を炸裂させ、謎解きモノが抱えがちな陰鬱とした退屈さを全く感じなかった。

特筆したいのはキャラ。デザインはスタイリッシュだし、設定はそれぞれに緩急を織り交ぜたバランスの良さ。またそれらを演じた声優さんらのパワーは、ちょっと異常と感じるほどの熱量を感じた。
それらの稀有な要素は、近年もう100作は観てるであろうアニメの中でも異質。
なんつーか‥初めて電気グルーヴのテクノを聴いたような、スチャダラパーのラップを聴いたような。アニメというカテゴリーにややマンネリを感じていた俺には、大変良い刺激になりました。

ともあれエンディングで感じた何かの物足らなさは、きっと弱点不足によるもの。そもそもキャラが皆何かの「エリート高校生」なので、馬鹿がいない。完全にお荷物なヤーツの奮闘劇とかってこういう場でこそ引き立つと思うんだけど、そういう存在の無さが移入したい感情のやり場を未消化のまま終わらせちゃったんだろうなあ。結果的に作品全体の雰囲気には飲まれかかったが、心が震えた時間は少なかった。
80点。

余談だが、「ダンガンロンパ」というタイトル。最近のアレがあってどうしても「ロンパ」の響きから「ケロンパ」を連想しちゃうから、改めてキンキンの冥福を祈っておこうかな。