期待値の高いまま臨んだ、「ガルパン」の続き。
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超いいじゃない(T_T)

実は少年期に戦車へのめり込んだ一時代を過ごしていた俺だからこその満足感だったのかも。

おじさんの少年期に社会的ブームとなった「ミニ四駆」は先代の「ガンプラ」と同じ運命を辿り、欲しくても買えやしないという完全デフレに陥っていた。
当時はまだまだ町の模型店がチャイルドカルチャーを牽引しつつ今と違ってネットのような情報網もないものだから、ブームの渦中に居た我々が取る行動と言えば「暇さえあればプラモ屋」というコマンドの一択。店に足繁く通うことで、運良く入荷のタイミングに鉢会うしか無いと考えていたからだ。その辺の低知能とアクティビティーこそ少年。

しかし無い&買えないの時は長く。なまじ軍資金があるだけに歯痒い想いを強いられたのだが、遂に我慢の限界を迎えて手を出したのが常に模型屋で見ていた「戦車」だったというワケ。一応車っぽいし、「ミニ四駆」の代替としては最も近いポジに居たのだ。

ところがどっこい手にした「戦車」は、全く「ミニ四駆」では無かった。そりゃあそうだ。本来の目当てはスピードが正義なのに、「戦車」ときたら目的は「破壊」だもの(笑)
しかしそんな些細なことで項垂れていられるほど、“遊び”が充実している時代でも無かった。

手にしたオモチャは壊れるまで遊ぶのが子供ながらのエンジョイ道で、それはエモノが退屈であるほどに創意工夫で何とかするのが当然の礼儀であり文化でもあった。
「ミニ四駆」の予算(600円)で手にした「戦車」だから、まあチャチかったんだけど。それをどう楽しんでいたかと言えば、専ら脳内で「乗ってる気分になりきる」というトリップによるものだったよねー‥。

前置きが長過ぎて自分でもドン引きだが、「ガルパン」の少女らが繰り出す操縦技にそんな自信の記憶が重なったり新たな発見をする度に、目頭の温度がマズい数値を叩き出す勢いだった。

だからもう戦車のシーンだけでも相当ビンビンきていたのに、それより更に感謝したいのが構成の仕事。
ストーリーは実にシンプル。
ノリで始まった「戦車道」だし、ハッピーエンドに向かって細かな矛盾は置き去りにしながら走り切るんだけど。それでいいんだよなあ。

なんとなく“捻り”の足りなさ=つまらなさみたいに勘違いしがちだけども、そんなこたぁない。御都合主義?そんなもん楽しけりゃあウェルカムだ!

「戦車」内という特殊空間が集中力を密にもさせ、こんだけ
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大勢のキャラ数にも関わらず識別可能だったのもビックリ。

さらに「戦車道」というスポーツ要素を持たせたことで、チーム戦に於ける猛りも味わい放題。

なんかバランスが絶妙過ぎて、エンディングの会話ー

「‥帰ったら何する?」
お風呂入って
アイス食べて
‥戦車乗ろっか!

で咽び泣いてしまった(笑)

クリティカルヒットでございましたガルパンだけど、作画と曲はフツーだったかな。
90点!