「プラスティック・メモリーズ」、全12話観終わりました。
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のっけから、命の尊さみたいなテーマがガツンとのしかかる。
それがヒロイン「アイラ」との終末をエンディングに構えた構成である以上理解できるんだけど、いくつものエピソードで遭遇する「別れ」はギフティアだけだったのは深みに欠けた気がする。たった1話で良かったから、残酷さに耐えてヒトの死についても描写すべきじゃなかったのかなあ?そうすることで綺麗な作画と近未来という設定が醸し出す、どこか無機質なムードを払拭できたんじゃないかと思った。
またそうでなければ、わざわざギフティアという存在を担ぎ出す理由が分からない。「別れ」の重さを考えたら、ヒトのパートナーが末期の病、とかの設定の方が親身に感じられるもの。

ヒロイン「アイラ」はギフティアだからこその可愛いさを備えた優秀なキャラクターだったのだが、その寿命が尽きる前は自らの運命を受け入れ達観したヒト同然になってしまっていたので、ここでもギフティアの存在価値が曇ってしまったのは残念。

そんな肝であるハズのオリジナル要素には疑問を感じつつも、全体的にはクォリティの高い作品だと感じた。
75点。