今まで書いてきたMyアニメ評価から、どうやら自分は「スポーツもの」も好みだと気付いて。それならばと調査した結果、世間の評価の高かったコレにトライしてみた。
{BD94D16B-6F6A-4607-8556-FD893DC4FE0A:01}
全51話。
2003年~のオリジナルアニメ作品。本放送は夕方の時間帯で放送していたようだ。いやー、健全万歳!

おっ、構成は吉田玲子さんΣこれは期待できるぞ!

作品はサーカスを題材とした青春熱血スポコン。主人公そらが子供の頃に憧れたサーカス団「カレイドステージ」で、いつかスターになりたい!というお話。サーカスイイネ!敬愛する漫画家藤田和日郎先生による「からくりサーカス」の購読経験などから、あの独特なノスタルジー感と人々の調和には、芸人の原点を垣間見た気もしたもんだ。

全話共通でタイトルが「~ すごい ~」となっているのが特徴。例えば、「大黒摩季 すごい ゴリラ」とか。それは嘘だけども、確かにすごい。熱量が!なんたって主人公そらのひたむきさ
{0EA0442B-89AC-42C4-B461-9646E83A2A14:01}
と優しさ、強さと可愛さが生み出すカロリーがウマウマ!ですよ。

ストーリーは大まかに二部構成になっていて、前半は「幻の大技」という曖昧な秘技にトライ。後半は「天使の技」という、これまたボンヤリした秘技に挑戦していく。「ガラスの仮面」における「紅天女」の位置付けだが、コレを巡ってのキャラクターたちが美しかった!

声優さんにもグッと来っぱなしでしてね。
特筆すべきは、やはり主人公そらを演じた広橋涼ちゃんそらの一途でいてどこかコミカルな魅力は、ホント彼女でなければ務まらないよ。
また今作で初めて子安武人さんにも脱帽した。
{29EA990C-7924-46D1-9490-6F87E0DE6FB1:01}
売れっ子のベテランさんだから今まで観てきた彼の出演作品などは数え切れないんだけど、その個性にはどうも好感が持てなかったのに。そら広橋涼ちゃん同様、フール子安さんじゃないと駄目だ!

良くも悪くも一本調子で進行していく展開だったが、ラストは文字通りの大円団!泣いた泣いた。次世代へのバトンタッチまで醸しており、「カレイドスター」ワールドの奥行きを展望させる構成も素晴らしかった。

ぶっちゃけ作画レベルは凡庸。テーマ曲やBGMをはじめとした音楽全般にもツボがハマらなかったけど、これらは大して気にならず。しかしごく一部だけ、セリフを棒読み過ぎるクソタレントの起用などというチョンボは完全に汚点ぽーい。音響監督の鶴岡さんの苦悩が偲ばれる。作品全体のレベルが高過ぎたからこの一点だけは激しく目立ち、どう解釈しても納得できず終いだったのは残念。

85点!