げんしけん 12話 OVA3話
げんしけん2 12話
げんしけん二代目 13話
観ました。
大学のオタクサークル「現代視覚文化研究会」の話。アニメシリーズでは、彼らの延べ5年間?にもなる日常を描いている。
実体験として大学生活のない自分だけど、サークル活動や就職活動をはじめラブやコメディの感覚に、なんだか強くリアリティを感じる作品だった。オタクの題材としては「同人誌」「BL」「コスプレ」が強く押し出されていたけど、これらにはほぼ興味の無い自分でも楽しく観ることができた。
とは言え日常系ですから。やはりまずキャラを推してナンボだけど、それは特にサークル会長の代替わりと共にチェンジしていったなあ。
最初は帰国子女大野さん。
次はオギちゃん。
最後はスーちゃんね。
この子はいい!前述の大野さんやオギちゃんには無い、最初から完成された剛のキャラが備わっている。後半彼女が口癖とする「フンス」をはじめ「映画けいおん!」までをオマージュしたシーンなどもあり、『けいおん!』厨としても大事にしたくなる娘だ。
これだけの魅力にとどまらないのが「げんしけん」らしさとも感じていて。その代表は斑目。
サークルの二代目会長を経て、OBとしても「げんしけん」に最も絡んできた奴だが。コイツの強がりとか弱さとか、存在感とかラブとか。その体温がジンワリ伝わってくることが、なんだかとっても気持ち良かったんだ。
だからこそ残念だったのは、制作サイドのモデルチェンジね。2期からかなり脂っ気を落としたアッサリ作画となり個人的には「?」だったが、それより声優さんの全取っ替えですよ。日常系でコレをやっちゃダメでしょうが。リアリティーとキャラが作品の魅力でもあったのに、明らかに異なる声が存在するキャラには“作り物感”しかなく、それってリアリティーの天敵。良くも悪くもその象徴となった斑目なんか可哀想で、最終話に「初心を思い出して‥」と発したセリフとか台無し。だってあの頃と全然声が違うんだもん。こういう脚本と構成もいただけなかった。
一方テーマ曲はどれも好みで、ランティスマンセー!特に2期EDの「びいだま」とか沁みたなあ。
ちゅーこって。良いところとそうで無い振り幅の大きい作品と感じつつも、総じて80点!かなり好みで評価は分かれると思います。