監獄学園

ちょいと前に話題だったこれ。全12話、観ました。面白かっ‥た！

男子1に対して女子200という比率の高校は「裏生徒会」なる組織が牛耳っていた。エロで団結した健全な男子生徒5名達による風呂のノゾキがバレたところから、物語はスタートし、「裏生徒会」により男子たちは監獄さながらの待遇を強いられる。果ては男子全員の退学を企てる「裏生徒会」に対して男子は‥。

ありそうな日常のリアリティと、あり得ないブッ飛び設定の融合が見事！またコメディというオブラートに包まれた、SMやプチスカトロという性ネタもロックでシビれる。

コレですよ、コレ。心から待ち望んでいた現代風のヒーローアニメ！最早アニメ界は女の子に圧倒され続け、ヒーローなんて存在を期待するのもバカらしくなっていた。うっすらと小手先のカッコマンやモテ男こそ細々と存在し続けてもいたが、彼らには決定的な「男」が欠けていたから。それは「純然たる欲望とそんな仲間たち」！「監獄学園」の男子らは、清々しいほど皆が一直線に「男」だった。

ある者は惚れた女に一直線。けれどラッキースケベにはちゃんと勃つ。

ある者はウンコを漏らしてでも関羽のフィギュアが欲しい。

ある者は友を裏切ってでも彼女が欲しい。

ある者は包み隠さず罵りと体罰を欲する。

ある者は蟻の為なら人を刺す。

皆んな最高にバカでカッコ良かった！そんな男どもをシメ続けた女性軍も、多勢に無勢ながら強烈で可愛かった。ホントに色々が初めての刺激に溢れていて、年甲斐も無く興奮を滾らせ観続けてしまったよ。

キャッチーでコアなOPに注目してみりゃ、作詞は大槻ケンヂだし作曲はNARASAKIだし。はい買います。

そんな褒めちぎり続けたい作品だったが、まさかの欠点が一つ！花澤香菜ちゃんが全然ハマってない！

むしろこのワンポイントだけに期待し観始めた作品なのに、バイオレンスなヤンデレ娘の花の演技力については全く満足に達せなかった。汚い言葉を吠えたり卑猥な言葉を叫んだり、頑張ってはいましたよ。けれどセリフの一つとして、何一つハマってなかったんだ。花こそクレイジーでストーリーを繋ぐキーパーソンであったが、そんな違和感というか御門違い感ばかりが先行してコッチがオロオロしてしまったのは残念。物語への集中力がブツブツ断絶される、正直ミスキャストと言わざるを得ない結果だった。

続編を匂わすエンディングも、これなら大歓迎！是非是非やって欲しい。90点！