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「山田くんと7人の魔女」全12話観ました。

ライデンフィルム推しを検証する為。もう「テラフォーマーズ」は観たし、ちょっと世間で評判の良かった記憶のあるコレを観とこうかなと。逆にリアルタイム時の好評判を知りながら、敢えてスルーしていたコトを思い出す結果となったんだけどね。

とある高校には複数の特殊能力者がいて、それぞれはキスをすることで相手に効果を発動させる。特殊能力をコピーする能力を持つ主人公青年を中心とした、SF学園ラブもの。

まず作品のタイトルからして、俺の中のアレセンサーがビンビンに反応していた。原作者は吉河美希さん。そう。全面的に苦手な方面の、女性センス剥き出し一色だったのだから。
とは言え、まずキャストはゴチ度80%。
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更に構成&脚本は横手美智子さんだし、音響は鶴岡さん。よほどでなければコケることも無いだろうと見込んでいたのだが、結果的に、後半になるにつれ苦痛。やぱ原作設定が完全アウトだったわ。
名誉の為に繰り返しておくけど、作画、構成&脚本、音響、役者。それら条件のそれぞれは素晴らしく、逆にこんなクソ設定の物語をよくぞ最後まで観せてくれたと称賛したいところ。では原作設定の何が気に入らなかったかと言えば、まずプチヤンの主人公青年がクソ。

ダメ女の幻想の最たるものとして「ヤンキー(プチ含む)」のステータスは、「実は優しくて誤解され易いだけ」と思い込む傾向がある。あり得ない。勉強も運動もダメで、そのくせ空気も読めず周囲から孤立しつつも一丁前に自己主張はしたい存在が「ヤンキー」なのだ。社会のクズたる烙印を押されがちな彼らの、闇の深さをナメんじゃねえ。
次に作品の肝となる「能力」を発動させる為のキスだ。高校男子がキスをするつーコトはだね、無条件でバリカタからのアレもコレも増し増しで、コッテリスープの噴射寸前状態が自然。無論それだけでは済むハズもなく、それをまあ一応の理屈だけゴネて色んな子とブチュるとかあり得な過ぎる。
そしてやたら女々しい。何かにつけて周りの連中とイチイチ相談するようなコミュ力なのに、そのくせ都度大して良い結果は出ないトホホ感に爽快度ゼロ。逆に無駄に周りを巻き込むものだから、特技能力が入り混じることによって誰が誰をどう認識していたとかカオス。
勿論アニメだからSFだからと割り切って観ていたのだが、あまりにもあり得ない人格設定のラッシュに根負けした。

OVAも出てるぽいけど、これ以上はもう観たくないや。40点。