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1期25話2期24話。

ネットゲームの世界とリアルを行き来する、SFラブもの。作品の「ソードアート・オンライン(SAO)」こそアニメの中でも肝となるバーチャルゲームのタイトルだが、1クール毎にその舞台は代わり、3つのゲーム世界と4部構成のシナリオからなる。

まず制作を担当した「A-1Pictures」は嘗て「WORKING‼︎」や「あの花」、「銀の匙」などを手掛けており、そのいずれも俺的には高評価だったこと。また今回の「SAO」も世間評価が高かったことは知っていたから、そりゃあ期待充分で臨んださ。結果は‥期待値は遥かに下回ったものだった。

まず良かった点。
何と言っても「SAO」最大の特徴であるデスゲーム感は、そのヒリヒリとした緊張感設定が理不尽にも愛にも、二次元ながら良きリアリティ要素として機能したなあという感じ。「ゲームでヘタこいたらリアルでも死ぬ」という絶対的なデッドラインがあったからこそ、「所詮は仮想世界」という逃げ道を無くしたのは上手い。

次にヒロイン達。4部のそれぞれにその存在を設けられたのだが。
1部 アスナ(CV.ハルカスちゃん)
 主人公と「SAO」で出逢う、剣の達人。大事なシーンでは「はい」と返事をしてしまういい子。可憐で情に厚く、文武両道でリアル令嬢。無敵か!
2部 リーファ(CV.あやち
 主人公の妹。だが実は従兄妹であり、お兄ちゃんラブ。切ない恋に負けなかった健気な巨乳。あやちによる「あずにゃん」声で、いちいちビクン!となりけり。
3部 シノン(CV.沢城ちゃん
 心に傷を抱えた孤高のスナイパー。沢城ちゃんの名演技はここでも炸裂し、狂気と安息の狭間で見事に成長を遂げた。ケツがグンバツにキュート。
4部 ユウキ(CV.碧ちゃん
 悲しき「絶剣」。ゲーム内ではエネルギッシュなボクっ娘だが、リアルでの彼女は「死」と対峙し続ける難病者。最後まで、最後まで強かった。
全体的にやや暗い雰囲気の作品だが、彼女らが居たからこそ救われたなーという感じ。メインヒロインの他にもちゃんりな彩陽ちゃんが担当したサブヒロインも存在感を示したが、そんな並み居る萌えキャラを黙らせるほどの強カード。ユイたん
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彼女はゲーム内のAIプログラムでしかないのだが、兎に角可愛い!超可愛い!狂おしく可愛い!
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そんな人外幼女を務めた伊藤かな恵ちゃんブラボー!ヒーハー‼︎

さて気に入らなかった点を。
前述の反作用にもなるが、女の子達にストーリーの推進を任せっきりにしている主人公男子のキャラ弱が異常。コイツを軸に進んでいるようでいて、実はそうでも無い。これこそゲームマスターよろしくストーリーマスター権限かという位、話数が進むにつれ達観の存在となっていくスタイルが嫌い。悲劇のヒロインまで登場させておいて主人公自体の成長は止まったままで、いつまでもこんな野郎がハーレム状態で居る事への嫌悪感がハンパなかった。
また「SAO」以降については作中で主人公も口にしていた通り「ぬる過ぎる」ゲーム仕様で、当初に抱いたドキドキ感はグングン失速していった。ここに大した負荷でもないリアル事情等が入り込み、結局何を描いたり伝えたりしたいのかが不明に。ただただ後付けで面倒ごとばかりが増えていくような、原作者のセンスの無さを痛感した。

カッコつけやがって、まあ萌えアニメですね。それ以上の評価はできないや。70点。