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これでひとまず完結ですかね?
テレビシリーズを観終えた勢いで、劇場版にも突入!ぶっちゃけ平均以上の面白さを見出せないままここまで辿り着いてしまったけど、まあ劇場版で一発逆転コトも無いだろうと。そんな気概で臨んだものの、コレがなかなか良かったんですよ。

物語は「卒業」を前に、在学生と卒業それぞれのメンバーで「μ's」をどうするかって話なんだけど。
舞台は「劇場版」らしくイキナリ海外に飛んでスケールアップし、それによって「μ's」はスターダムへ。それはそれコレはコレってメンバーはグループの意義を模索したり葛藤したり。核はブラさずスケール感を増した構成&脚本のバランスはお見事だったなあ。
あと劇中に使用された曲たちも、テレビシリーズより遥かに好みだったのも嬉しかった。特にミュージカルパートの「2年生チーム」「3年生チーム」の曲が好き。やぱボーカルはせいぜい3人くらいまでにしてもらわないと、どれが誰の声だか聞き分けられないのよ。そういう基本的なところでの満足感は高かった。

ただ。非リアリティに対する細かい違和感とかはこの際どうでも良いんだけど、「3年生チーム」の進路に一切触れてこなかったのは致命的なシナリオエラーじゃないか?むしろそれさえあれば、「μ's」の存亡がこんなにボンヤリした悩みになるはずが無かった。
そこは想像で補完をトライしつつも、元生徒会の優等生コンビは無難な進路への想像も易いがニコニーはどうなのさ⁉︎誰よりも「アイドル」に拘った彼女の進路って、実は他メンバーにも影響をもたらす大きなポイントだと思うんだ。
なぜ一人ぼっちで歌うほのかの幻影なんか登場させたのか。あの演出には甚だ疑問で、漠然とながら「将来的にほのかと他のメンバーは交わらない」て示唆とも受け取れちゃうでしょう?テレビシリーズでマキちゃんは「医大に行くことが決まっている」と明言していたし、ことりちゃんはスクールアイドルとは別の進路も目指していた。こういう他への可能性が開けている子たちは良いが、単に「アイドルスキー」というニコニーお米ちゃんはどうするんだ。「9人」ていうのが「μ's」の最重要ポイントならさ、そういうところはキチンと平等にしてあげないと無責任じゃないか。
「やろう」つったり「やめる」つったり。挙げ句なぜか洋楽を歌う子に育つ奇妙な娘がリーダーだった、それで全国トップが獲れちゃいました「μ's」!アイドル最高!とか有り得ないじゃん。ここだけがどうにも気に入らずエンディング前に全国から集ったワラワラアイドルの画を観て、あそこで赤兎馬に跨り縦横無尽に駆け巡る関羽によるアイドル無双を妄想してしまった。

75点。