{B8AE1DB4-16E6-4AF4-98C9-0F3A6B89F2CD}
「僕だけがいない街」。全12話、観終わりました。

突如過去へ飛ぶ「リバイバル」能力を備えたが主人公。彼が青年期と幼年期を往き来し、幼少時代に起きた児女連続殺人事件に立ち向かうお話。

その設定とクドくない演出で迫り来るスリリングを堪能し、前のめりで視聴し続けた「冬アニメ」随一のワクワク感があったなー‥のも10話くらいまでで一旦、「ん?」となった。まず第一の目的は殺人の犯人探しだったはずだが、コレはだいぶ早期に確定できるヒントが散りばめられまくっていたので。「いやいや実は意外な真犯人がいるだろうと」踏んでいた思惑は外れ、そのまんまだったから。そこからストーリーをどう締め括るのか?という不安は、想像していなかったパターンで完結されたから「そうきたか!」という満足感へ転化できたけども。
ただなんだろう。満足感を得た筈の意外性はどこか「それで良かったのか?」という疑問も残ったワケで。結局「リバイバル」というキースキルはパラレルワールドを往き来する能力だったということ?だとすると悲劇のまま進行している時空も存在しスッキリしないし、単一時空では設定に矛盾を感じる。うーん、頭が悪いので理解しきれなかった。

アジカンさユりによるOP&EDテーマはそれぞれ好みのものだったが、の声優も含めてちょっと洒落乙ムードが強かった。これらの構成材料はライトアニメファンの獲得意思を強く感じたが、だったら物語の粗筋はもっとシンプルに、分かり易くやってくれた方が良かった気がする。中盤かなり間を飛ばしてラストに登場させた愛梨ちゃんの印象付けも、あんまり上手くなかったかな。可愛い過ぎた雛月ちゃんに心のヒロイン枠をがっつり埋められてしまったので、その退場にも違和感を感じたし。

という感じで、正直ちょっと疲労を伴う作品だった。溜めに溜めた緊張感は全て気持ち良く昇華されなかったのは残念だったが、「面白かった」のもまた本当。85点!