「少女たちは荒野を目指す」全12話、観ました。
「ギャルゲーを作ろう!」と仲間を獲得したりライバルカンパニーと勝負したりの、変則スポ根部活もの。これはまずつまらなかった。ていうかどこに面白さを見出したら良いのか分からないほど、とんだ期待外れだったよ。
考えてみれば、もう設定がキツい。まず「ギャルゲー部」というベースだが、活動はほぼほぼ机上の作業となる。ここに青春の汗は無く、代わりに悶々とした葛藤や陰鬱とした疲労ばかりがフラストレーション材料になるワケで、こんなのを学園モノでやる意味が分からない。学生特有の武器と言えば「シナリオにリアリティがある」なんて一瞬のコメントだけだったし、高校生ならではのオリジナリティを追求しなかったのは致命的。だからいつか目標となったライバルカンパニーへの勝利にも臨場感や説得力が皆無で、ストレスが溜まりまくった割には全く開放感の無いものだった。そんな経験が「またやりたい」なんて動機に繋がるなんて全く共感できず、終始「はあ?」の連続でしかなかった。
またキャラも死んでたなー。ストーリーの進行役たるツン娘が芯の通ってない人格だったおかげで、後半盛り上がるべきタイミングでどうしようもないトラブルを勃発させる。稀に見るクソキャラだった。目当てのしゅが美ちゃん&香菜ちゃんの役どころも微妙で、部での役割が独立していることでのキャラ立ちこそあったもののそれぞれのが交わることが少ないので、まあ会話が弾まない。これを解消するには部員に愛嬌のあるトラブルメーカーが一人いれば良かっただけとも思うのだが、そんなポジには身勝手なトラブルメーカーが据えられておりムードは暗くなるばかりで超面倒臭い。
本当に唯一良かったのはOPテーマだが
なんだこれ。35点。