これまた噂に名高いタイトル。どことなく香る大人臭に釣られて、そんな気分の今ならと全26話観ました。
賞金稼ぎとして宇宙を旅するハードボイルドコンビ。ん?これって設定が「スペース☆ダンディ」と似てんな?とは思ったが、それもそのはずで製作陣が共通していたというゾクゾク感。次第に謎のデータ犬や記憶を失った女、天才ハッカーの子供も仲間に加わりつつ、旅は賑やかさを増していく。
そんな前半の日常パートが一段落したら、後半は切ないシリアスモードへ突入。こういうスイッチングで視聴を中断しちゃう作品も多いけど、「カウボーイビバップ」は最後まで良かった。シナリオの信本敬子さん、横手美智子さん、音楽の菅野よう子さんにヤラれまくったなーという印象。ハードボイルドとは感じながらも女性達の創る世界観はどこかウェットで優しくて、アニメーションとは非常に相性が良いなと思った。シリアスモードも重すぎず、しかし芯は捉えられる絶妙な匙加減だったというか。
元ヤクザで主人公のスパイクは山寺宏一さん、元警官で相方のジェットは石塚運昇さん。この二人、本当にいい味出してたなあ!男ながらに惚れちゃうキャラだった。その反面、唯一の成人女性を演じた林原めぐみさんには違和感もあって。今作のフェイに限らず林原さんが演じるオトナの女性には、なんだかコレジャナイ感がビンビンなのは世代のせい?一方そういうのはどうでも良くなっちゃうアッパッパーなエドは可愛かった。13歳?よし、ギリストライクゾーン!笑
85点!