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ここんとこ美菜ちゃん分が不足しているなあとwikiり、なんじゃコレは?のタイトルから「魔乳秘剣帖」をチョイス。全12話、観ました。こ、これは‥。

取り敢えず時代劇。そのストーリーはコテコテの時代劇に他ならないんだけど、なんせ乳!世の全てが乳基準との世界観がシュールでロック。全編通して各話で登場する「乳」や「おっぱい」の多さときたら、かつて視聴した「クェイサー」以上。ていうかその両方とも「フッズエンタテインメント」なる制作会社が手掛けており、なんだこの会社は(笑)
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そもそも「魔乳」ってなんだよ!って話だけど、これは「柳生」ニュアンスの苗字。
「魔乳一族」に於ける門外不出の秘伝書を巡って、乳を斬ったり吸ったりしながらの旅。全然意味分からないでしょ?なんとなく勢いに飲まれて観てしまったものの、こうして改めて何だったのかを考えてもやはり分からない(笑)
そんなパンチの効いたコメディベースはさておきで進むシリアス展開の妙が素晴らしく、時代劇ファンとしても見応えがあったほど。とは言えやはり全ては「乳」なので、シリアスになればなるほど勝手に笑いが引き立つという一蓮托乳感が絶妙。ただのシュールを突き抜けて、芸術の域に達しつつあった気すらしてきた。

すっかりそんな世界観に飲まれながらも、目的であった美菜ちゃん分は申し分無く。主人公だから当然セリフ数も多いんだけど、ぶっちゃけ気持ちが入り込めていなかったよね(笑)コレは過保護でも無く共感しちゃうところだけど、めちゃめちゃ緊迫した場面で「乳」を連呼するハードルの高さ。しかし役柄と美菜ちゃんの声質を考えた時、あの葛藤を孕んだセリフ読みでこそ良かった気もする。その点「クェイサー」を経たスキルか天才なのか愛生ちゃんのパイセン感は達観しており、何の違和感もなく「パイ専」ワールドに徹していた演技がまた秀逸。果ては「おっぱーい‼︎」と次々に敵を斬り捨てる大川透さんなどは超人で、馬鹿らしさを払拭してしまうほどの格好良さすら放っていた。声優さんてすげえ。

そういう色んな刺激に溢れていた作品で、なんだか終わってボーッとしている(笑)「なんかすげえ」ものを観ちゃったなと。85点。