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梅雨入りを経て湿気も高まってきたここ数日。こんな時こそギットギトなアニメを観て更に不快指数を上げたくなるMっ気により、「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!」全12+1話観ました。

そのタイトルとセンスからして今度こそ間違いなかろうと、かつての「俺妹」に見込んだツンデレ妹との遭遇を予感し臨んだのだが。結果は変態兄妹と、変態フレンズによるコメディ作品だった‥。
序盤はかの「kiss×sis」を彷彿とさせる変態展開で、兄が妹を妹が兄を、お互いが性的なアブノーマル視線でイチャコラするノリ。初話で「実は兄と血が繋がっていない」との新事実を知った妹だが、「むしろラッキーじゃん」との変態性でドンマイ。やがて幼少期の幼馴染やクラス委員長などのヒロインらも参入してくるが、これまた真性のストーカーやらBLが大好物だったりの曲者ばかり。そういう性癖をポップなギャグにしている姿勢は好きだったが、ちょっとネタの使い回しが多過ぎたかなあ。それぞれの変態性をもっとディープなブラックコメディへとエスカレートして欲しかったが、ストーリーの推進力は新キャラ頼みになりがちだった。
全般的にイマイチ楽しめなかった致命的な原因は、突っ込み役の真人間が不在だった点かな。変態偏差値の物差しが無かったから作品の肝であったハズの「アブノーマル度」が強いのか弱いのかよく分からず、メリハリの効かないギャグの垂れ流しになっていたように思う。

そんなワケで進行は退屈だったものの、配役はなかなか俺好みでもあって。特にヒロイン二人
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の奥に見えた日常系作品の影。
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淫語を臆する事もなく発しまくったキタエリちゃん麻里奈ちゃんはプロフェッショナルとしては素晴らしいのだが、ここではイヤイヤな姿勢を感じられた方がオジサン的には興奮したのに残念。器用貧乏と言わざるを得ない。

「kiss×sis」へのフューチャー感は作中の作画にも露骨に表れていたが、なにげテーマ曲の作詞に大森祥子先生を抜擢していた点も偶然ではなさそう。先生ったら今や学校教材でもご活躍なのに、オールマイティー過ぎる(笑)
70点。