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上質な幼女が拝めるとのネット評より、「GOSICK」全24話観ました。けど、これは酷い。

舞台は1924年のヨーロッパ。悪魔的頭脳の持ち主且つ絶世の金髪幼女ヴィクトリカと、日本からの留学少年久城のお話。
序盤は学園の怪談にまつわる謎解きミステリーだったのだが、次第に謎の組織が登場。最終的には国の命運を握るポジにもなり、世界大戦に巻き込まれていく。

物静かな雰囲気は作品の神秘性を高める厳かなものではなく、どこか心がザワザワする不気味なもの。そんな不安が一瞬でも忘れられるようなユーモアが皆無で、常に緊張感と集中力を強いられたなあ。「ソヴュール王国」という架空の国が舞台だったけど、この国の歴史が悲劇そのもので。ダーク過ぎるガチ路線がキツくて仕方なかった。
不満はシナリオにだけかと言えばそうでも無く、必要性の不可解なエピソードも多かった。国の組織が動き出してからというもの、やたらに拉致られたり割とアッサリ奪還できたり。また謎解きを含めたイチイチの進行が御都合主義過ぎて、ミステリーとしても至極チープ。脚本は暗黒なクセに構成や演出がスカスカ過ぎて、実にハッタリ甚だしい印象だった。

ならばとそれらは一切無視し萌えに徹する構えであったものの、イマイチ煮え切らないヴィクトリカ
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ハイレベルなツンデレだし可愛いんだけど、なんせ出生のエピソードが重かったりピンチが多過ぎ。後半のセリフなんて「久城ーっ!」を叫びっ放しで、悠木碧ちゃんの声帯の無駄遣い全開。対する久城は「ヴィクトリカー!」の連呼だし。だいぶ終盤に明かされた衝撃の事実としては、ヴィクトリカたんは15歳だったとか。えー えー えーつ‥‥

なんつーか。もうちょっとなんとかできたんじゃないですかね?誰に何を伝えたかったのか。そういう根本的な謎要素だけで「ミステリーもの」と位置付けるのが良いのかも知れない。35点。