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「三者三葉」全12話、観ました。

これぞ王道の日常系アニメ!という具合に、SF要素も少ない学園コメディ。
原作は「きらら」で、アニメ制作は「動画工房」。これまた放送前から期待値は高く、「あんハピ♪」と対を成してブヒれるのではないかと臨んだが。結果は‥んー、惜しい!

まずメインの三人娘だが。
元は富豪の令嬢ながら、父の経営失敗により極貧。よって昼食はパンの耳オンリーな葉子様。兎に角大食いなので、昼食は食パン1斤の双葉ちゃん。そこで普通の弁当を食える腹黒メガネ兼アニマル愛好家の照ちゃんという三葉。それぞれ個性はありつつも、ちょっとキャラが弱かったかな。ビジュアルの“被り”もあって、スタート時は「あんハピ♪」と認識が混同してしまうことが多々あった。こういうバッドタイミングもあるんだねえ。なので“推し”は、葉子様の元メイドこと「義務教育の頃から体型は変わってません」の園部ちゃんで。
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もうサブキャラが“推し”になってしまうあたり、設定に難があると言える。

ゆるーい構成とゆるーいネタ。それ自体は良いんだけど、「動画工房」らしからぬ手抜きな演出&作画だった印象が強い。それが確信できたのは最終話で、全編あのくらい気合いを入れて欲しかった。普通に女の子が学校の階段を駆け下りるシーンで込み上げた感動。ああいうのを期待していたのだけれど、まずは予算的な問題だろうね。その逃げ口をコメディに振ってしまったんだろうね。なんだか凄く妥協に満ちた作品だったなあと感じた。

例えば倍の予算と手間暇を掛けても、見返りは倍にならないのが昨今の深夜アニメ事情であるような気がする。それに対しファンは「気合い入れろ」と言いたくなるけど、それって無責任でなく純粋な願望なんだ。そういうニーズに応えてくれなかった「動画工房」、今作で正直少し不信感も覚えてしまったのは残念。できない子には期待もしなかっただけにね。OP&EDテーマ曲も好きだったけど、70点。