去年の「SUGOIJAPAN」アニメ部門でグランプリを獲得した、「四月は君の嘘」24+1話、観ました。
幼年期のトラウマから自分の弾く音が聞こえなくなってしまった天才ピアニストの少年は、ある日太陽のようなバイオリニストの少女と出会う。そんな彼らの青春ラブストーリーだが。
「音楽映画にハズレなし!」と同様に「音楽アニメにハズレ無し!」の法則も当てはまるんじゃないか?くらいの軽いノリで観始めて、早々に後悔キター。コレ、超泣いちゃうやつじゃん‥て。まあ作品のタイトルからも重めな匂いはしてたし、のっけから相当構えて観ることに。
冒頭から「ハトと少年」をブッ込んできたのも“あざとい”と感じるくらいのヒネくれた精神状態じゃなければ、とても悲劇フラグをやり過ごす事なんかできなかった。
ちゅーこって半ば粗探しのような視点が強く観続けてしまったんだけど、取り敢えずこれが中学生設定だったのには違和感ありまくり。キャラクター達の深くて理論的な情念シーンの垂れ流しは、最低でも高校生、いや大学生くらいの設定でなければリアリティが無いよ。友情&愛情だけでもお腹いっぱいなのに、生死なんてテーマはキツ過ぎる。
その点主人公の有馬君とヒロインのかをりちゃんは達観し過ぎていたが、青春パートの女子部門ではあやねる演じる椿ちゃんがガッツリ満たしてくれたし、
男子部門では相座くんが良かったなー。
また注目の演奏パートでは「バトルワルツ」で凪ちゃんが
そんなこんなで結局ラストはああだし。せめてね、「墓」のシーンはそれから数年後で良かったじゃん。そうした謎の空白期間くらい用意してくれなきゃ、かをりちゃんが哀し過ぎるよ!もうやだ!
キャラデザとかテーマは好きだったのに、若者達のキラキラでは払拭しきれなかった嫌な鈍痛を心に残された作品だった。70点!