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ちょっぴり魔が差して、全24話一気に観てしまいました。

結構前からタイトルだけは知っていたんだけど、きっとジョブ系の日常アニメだろうとか思っていたのは大ハズレ。その実は、かなり鬱寄りのヒューマンドラマだったのよ‥。

主人公佐藤は、気合いの入った引きこもり。更にクセのある周囲のキャラと絡み合い、ギャルゲー作り、自殺サークル参加、ネトゲ依存、マルチ商法の参加などを経ていく。普通にダメでしょ、こいつ?それぞれがブラックユーモア仕立てでもないから全く救われない展開で、途中何度もリタイアしそうになった。そんな紙一重を思い留まらせたのは、ぐう聖岬ちゃんの可愛さがあってこそ。
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この子は本当にもう女神で、なんとかクソ佐藤を更生させようと健気に頑張る。けどそんな岬ちゃんも実は結構なメンヘラ気質で、終盤はサイコパワー全開。自ら命を絶とうとまでエスカレートし、なんじゃこりゃあ!と絶望モード。
しかし最後の最後で、佐藤がクソなりの男を見せた!ちょっとグッと来るほどに。そういうスリリングなドラマ性には事欠かず、目が離せなかったという表現の方が妥当かも。しかしやっぱりこういう作品は苦手だ。相当なメンタルを消費してしまい、恐らくもう二度と観ることはないと思った。

パール兄弟オーケンを起用した音楽が変に迫力を醸してくれたけど、途中まではせいぜい65点くらいと見込んでいた。しかしラストで一気に加点し、結果75点というところだろうか。嫌な成分が多い「げんしけん」という感じだった。あぁ、癒しアニメを観なきゃ!