態度こそ力
「生産性は態度なり」という言葉があります。
生産性の高い会社は、働く人皆の態度も良いものです。人に対する態度はいうまでもなく、物に対しても同様です。
この話をあるセミナーで聞いたNさん。<自社の生産性が低いのは、設備機械が旧式のせいだ>となかばあきらめていましたが、工場で働く仲間の姿勢を観察し、自分が機械に向かう態度も振り返ってみました。
気づいたことは、「物に対する態度の悪さ」でした。道具を丁寧に扱わず、設備機械には飛び散った油にほこりが付いて、汚らしく見えるのです。Nさんは<これでは、生産性が低いのは当然だ>と思いました。
その日からNさんは、職場の同僚に「道具類は丁寧に扱おう」と呼びかけました。整理整頓にも気を配りました。設備機械も心を込めて磨き上げる一方、機械も共に働く仲間だとの意識をもって、声をかけるようにしたのです。
皆が物を動かす道を学ぶことができ、生産性が着実に向上しました。
今日の心がけ;物への態度を見直しましょう
<社団法人倫理研究所 法人局「職場の教養」より転載>