彼女と初めて出会ったのは、僕が俳優として活動していた時。
だからもう、6、7年ぐらい前?になります。
何かのワークショップで一緒になり、会話やダンスを行いました。
内面と外面をリンクさせ、丁寧に言葉を運んでいく。
しっかりした技術を持った中で、
「佐藤睦」という透明感のある人間性、その中に沸々と湧き上がるエネルギーを感じました。
それから約3年後。
僕は自身の演劇ユニットを立ち上げて、脚本・演出を中心に活動していて、黒虹サンゴ第3回本公演「才能だとか、何とか。」主演俳優の方を探していました。
下北沢Geki地下リバティへ進出する大事な公演・・・
確かな演技力で空間を圧倒するような俳優・・・
そこで思い浮かんだのが佐藤睦さんです。
あの時は本当にお世話になりました。
彼女の力や、仲間達の力により、空間を埋め尽くすようなエネルギー溢れる舞台を上演する事ができました。
・・・あえて無音にしたカーテンコール。
・・・お客さんの盛大な拍手を今でも覚えています。
話は少し変わって
僕は最近、人を色で例える事が多いんですが、
佐藤睦さんは「深い青」の印象があって。
「海」みたいな人だなぁってよく思います。
時に静寂の中、すっと佇んでいるような空気感を放ち、
時に荒波を起こし、全てを呑み込んでいく
僕はたまに、少し恐怖心を感じます。
そして今回の1人芝居「わたし、の、せかい。」
コロナ禍により活動場所を失った舞台俳優が、再び通常通りの環境で板の上に立つ事を夢見るお話。
・・・15分程度の1人芝居を劇場で撮影し、演劇を映像作品として昇華させ、映像販売を中心とした新しい演劇モデルの確立を目指す・・・
・・・舞台・映像、どちらの良さも生かした作品を創作しなければならない・・・
・・・独り言のような呟きの中に、詩的な台詞を散りばめながら、独特な世界観で包み込んでいくような台本・・・
真っ先に佐藤睦さんを思い浮かべました。
急な依頼にも関わらず、出演を承諾してくれた佐藤睦さん、オフィスルードさん、本当にありがとうございます。
沢山の人の力を借りて、今回の企画、必ず成功させる!
中堂大嘉(企画者・脚本家・演出家)
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