安生洋二 引退興行 〜Y.A is Dead〜 ①ホールに前田コールが鳴り響く | まつすぐな道でさみしい (改)

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オープニングで「キャプチュード」が流れ、前田コールに包まれ始まったこの興行は、現在の新日本プロレスのノリとは違う、何か昔の後楽園ホールの雰囲気を感じさせるオールドファンの集いだった。



「キャプチュード」が流れた時点で、今日の高田登場は無いと悟ったのか? 現れるはずもない前田コールがホールに響き渡る。

いや~ん! ここで、前田が出てくるわけがないやろ?

おそらく、この中に前田日明が本当に登場する? などと考えるファンは、ほとんどいないだろう。



どうも~前田日明です!

ごちゃごちゃ言わんと、Uインターあるある歌わせてください。



結局、島田レフリーも出て来てハッスルのコントでスタート。

この期に及んで、もしかしたら高田総統がビターンなんて言って? と、バルコニーを見上げてしまう・・・




プロレス、Uインタールールとごった煮になった、この多彩な出演メンバーは、安生のレスラーとしての幅の広さだろう。
  

[第1試合/シングルマッチ/15分1本勝負]
○ MAX宮沢
(4分3秒、ヒザ十字固め)
× 服部健太

[第2試合/シングルマッチ/20分1本勝負]
○ 入江秀忠
(6分1秒、カカト落とし→KO)
× エドアルド・ホンダ

[第3試合/ハードコアタッグマッチ/20分1本勝負]
○ 佐野巧真&長井満也
(9分22秒、ノーザンライトボム→体固め)
× 黒田哲広&金村キンタロー

[第4試合/シングルマッチ/Uインタールール/20分1本勝負]
○ 中野巽耀
(4分44秒、しゃちほこ固め)
× 岡田孝

[第5試合/シングルマッチ/Uインタールール/20分1本勝負]
○ 上山龍紀
(14分26秒、スピニングチョーク)
× 中村大介

[第6試合/タッグマッチ/45分1本勝負]
○ ミノワマン&金原弘光
(13分6秒、ヒールホールド)
× 松井大二郎&藤原喜明

[第7試合/安生洋二引退試合/6人タッグマッチ/時間無制限3本勝負]
○ 船木誠勝&鈴木みのる&菊田早苗
(3-0)
× 安生洋二&髙山善廣&山本健一

【1本目】
○ 船木 (13分19秒、アンクルホールド) 安生 ×

【2本目】
○ 船木 (16分47秒、アキレス腱固め) 安生 ×

【3本目】
○ 鈴木 (23分3秒、ゴッチ式パイルドライバー→体固め) 安生 ×



 
正直、前半はしょっぱい試合もあったが、そんな時は品のないヤジが楽しめる。


この日1番しょっぱかった試合

[第2試合/シングルマッチ/20分1本勝負]
○ 入江秀忠
(6分1秒、カカト落とし→KO)
× エドアルド・ホンダ

キングダム最後の興行でデビューした男らしいが、総合格闘技やってた奴がプロレス やって一番駄目なパターン。


ブラジリアン柔術相手に、わざわざ道着を着て対戦。柔術も行けるんだよってアピールのつもりなんだろうが? 5分経過のコールを聞く前に客席から、

もういいから、終わりにしろ~

隣のオヤジも、そろそろ終わるやろ?


そして試合も、5分経過のアナウンスの辺りで、入江が道着を脱ごうとした時に捕まり、まったくポーズだけの迫力の無い蹴りでボコボコにされるムーブからの、ショボいカカト落としで逆転KO。
 

コントですか? 


プロレスだからこんなもんやろ! と、完全に舐めきってるのか? ちゃんとプロレスを教わらなかったのか? ま~センスが無いんだろうな。

6分1秒しか経ってないの? やたらと長く感じる試合だった。



あの階段の落書きで分かるように、昔のホールは決して行儀の良い客層ではなかった。 
 
つまらない試合には遠慮なく、ヤメちまえってヤジ飛ばすし、なんだか知ったかぶりのひねくれたヤジを飛ばすファンが多く、それもまた楽しめる。


藤原喜明がアキレス腱固めで、攻められていれば、組長~もう、足首極めちゃいましょう藤原も客席チラ見してニヤリ。


後は、U系特有なノリなのか? 選手をさん付けで呼び、お~シッ良いの入りましたよ! 落ち着いて行きましょう! と、試合中ずっとセコンドのような指示を送るファン。

昔、Uインター観に行った時にも居たが、あれは後輩なのかな? 違うとすると、かなり痛い人だ。

何にしても、今時の新日の会場のノリとはちょと違う、昔の後楽園ホールの雰囲気が楽しめた。



ベストバウト

メインは別格として、その他で1番面白かったのは、

[第5試合/シングルマッチ/Uインタールール/20分1本勝負]
○ 上山龍紀
(14分26秒、スピニングチョーク)
× 中村大介

私はU信者じゃないので、Uインタールールに思い入れも無いし、この2人の事もまったく知らないんだけど、Uインタールールのこの試合は、緊張感があって面白かった。

U系とかIGFのリングはマットが硬いとかよく言われるが、そんな事は関係無く、打撃と関節の取り合いを中心に組み立てられた試合の中で、たまに繰り出されるスープレックスには、妙に説得力があり興奮させられる。

四天王プロレスが苦手な私としては、派手な大技連発より、こっちの方が楽しめる。

あの時代、総合格闘技の波に呑み込まれ、すっかり影が薄くなってしまったが、今の時代にUWFルールも有りかもな?  と、思わせる1戦だった。