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2017(平成29)年 1月21日 大相撲初場所14日目


  この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は全て架空であり、実在のものとは関係ありません。
  もし、実在の団体及び人物を連想させるようなネーミングが出て来たとしても、それは偶然似たような名前のキャラクターが登場しているだけのことです。
  関連団体及び、そのファンからのクレームは一切受け付けておりませんのでご了承下さい。






第52代横綱 北の富士勝昭(現在77歳)
現役引退後は第12代九重親方として千代の富士と北勝海という二人の横綱を育るが、千代の富士の引退を機に九重部屋を譲り、定年を待たずして大相撲協会を退職。NHKの解説者として第2の人生を歩む。




『どうせ、やってるんでしょ?』

  ガチンコ横綱 貴乃花。これは現役時代の貴乃花親方の俗称であるが、その他にもガチンコ横綱 大乃国(芝田山親方)や、先日引退してしまったガチンコ横綱 稀勢の里(荒磯親方)など、そもそもが真剣勝負であるはずの大相撲に対してなんとも不可思議な呼称が、時折好角家の口から漏れることがある。

  極め付けは2018年11月 九州場所の結果に対して、スー女と呼ばれるフリーの女子アナが漏らしたこのコメントだろう『初日から2横綱の欠場でどうなるかと心配しましたけど、こういう場所では本当に強い人が優勝するんですね。感動しました!』1番強いはずの横綱が欠場しているというのに、本当に強い人が…などと、まったくアベコベの話に声を弾ませて、いったい何を言ってるんだ?  と、なんとも頓珍漢な話では有るが、では逆にガチンコではない相撲とは、いったいどのようなものを指しているのだろうか?  

   何となく気に掛かるので、多少ながら検証してみることにしよう。



  2017(平成29)年 1月21日 初場所14日目結びの一番 横綱 白鵬vs.貴ノ岩(前頭十枚目) この日すでに逸ノ城(前頭十三枚目)を倒し13勝1敗と星を伸ばしている 大関 稀勢の里11勝21敗差で追う白鵬。ここで白鵬が負ければ稀勢の里の初優勝が決まってしまうという大一番だったのだが、立会いで左肩から思いっきり突っ込んで行った貴ノ岩が右四つを取るとその勢いのまま一気に寄り切り、わずか10秒ほどで決着を付けてしまう。

  この結果を持って14年間途絶えていた日本出身横綱の誕生を許すことになってしまうのだが、座布団が飛び交う土俵の上で白鵬の呆気にとられたような表情がなんとも印象に残る取り組みでもあった。


  そしてこの取り組み、いや、この呆気にとられた表情こそが、一連の騒動の発端となったあの暴行事件の原因だと考えられる。


  本来であれば、同じモンゴル人力士の先輩である白鵬が優勝争いを演じている訳なのだから、とうぜん後輩の貴ノ岩は勝ち星を譲りアシストに回るべきであり、白鵬もそれを期待していたフシがある。しかし貴ノ岩が全力で突っ込んで来たため面食らってしまい、意表を突かれた白鵬は一気に土俵際まで追い込まれ、慌てて踏ん張ったものの時既に遅し、そのまま押し出されてしまう。


  本来であれば?


  そもそも真剣勝負の場である土俵の上では、モンゴル人であれ、先輩であれ、まったく遠慮する必要は無いのだが、ここにモンゴル人互助会のルールを当て嵌めると上記の方程式が適用されることになる。
  
  このように書くと外国人力士達が日本の伝統を踏みにじって、好き勝手にやっているような印象を持たれるかもしれないが、このような忖度や番付を維持するための星の貸し借りやそれに伴う金銭の授与(例えば星の買取りは70万円、貸借りは話を持ち掛けた方が20万円を払うなど、ある程度の相場は存在するが、当然優勝が掛かった一番など状況により星の値段は上下する)などは、八角理事長の師匠であり、NHKの解説でお馴染みの北の富士(元横綱・九重親方)が横綱の時代には既にシステム化されていたと言われており、むしろモンゴル人力士達の方が日本の伝統を受け継いでおり、ガチンコに拘っている力士の方が集団行動の出来ない、空気の読めない奴という位置付けになってしまっているのではないだろうか。
  
  もちろん2010年 野球賭博事件に付随して発覚してしまった八百長問題(野球賭博の捜査で警察が解析していたメールの履歴から、八百長の段取りの履歴が出て来てしまった)以降、表立った金銭のやり取りは影を潜めているようだが、例えば千秋楽で7勝7敗の力士と既に勝ち越しを決めている力士の対戦が組まれた場合、どちらが勝つ確率が高いかは容易に想像出来るだろう。

  このような場合は金銭の授与が無くとも、物分かりの良い力士だと思われていた方が何かと居心地が良いのである。


  この当時モンゴル互助会と共存する形で大関互助会なるものが存在し、白鵬日馬富士鶴竜モンゴル3横綱豪栄道琴奨菊2大関がガッチリ手を組んで星を回すシステム(当然、枠外の力士は全力で潰しに掛かる)が確立していたという。これではひとり気を吐く稀勢の里が、年間最多の勝ち星を挙げながらも、後一歩の所でなかなか優勝には手が届かなかったというのも納得出来るが、このモンゴル・大関互助会共存システム崩壊の引き金を引いたのも、あの一番であったと言えるだろう。




『自由に意見が言える立場になりたい』

  2017年12月 錣山親方(元関脇・寺尾)湊親方(元幕内・溱富士)立田川親方(元小結・豊真将)の3名の年寄りが時津風一門を離脱、同じ理想を追い求める者として、フリーの立場で貴乃花一門に合流を表明する。

  貴ノ岩暴行事件に端を発し、いよいよ協会との溝を深める第2次貴の乱だが、この時点ではまだ、さらなるムーブメントを起こしてくれるのでは?  という期待感を漂わせていたことは確かだ。























1988(昭和63)年 5月12日 後楽園ホール