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ついに終わりました、舞台「君となら」
7月の稽古から始まり約3ヶ月間、どっぷり来る日も来る日も「君となら」のことで頭がいっぱいいっぱいの夏でした。
そもそも3ヶ月間連続で日本に滞在することが7年ぶり。
自分の生活スタイルが如何に特殊か改めて思い知らせました。

そして初舞台。
この数年間どこかでずっとやりたいと思っていました。
私はいつも番組で優秀なスタッフさんが作るものに参加させてもらい、編集に助けられいきてきました。

けど、どこかで編集のない自分も見てみたいという思いが日に日に強くなりその最たるがもしかしたら舞台で生のお客さんの前でやることではないかと。

そんな事を思っているとき今回の「君となら」という作品のお話を頂き、しかも三谷さんの作演出、相当な高い山になるとは思いましたががむしゃらにとびこんでみようと。

とびこんでみたところ、もうね、何とゆってよいかとにかく濃かった。
全ての事が始めてて、一つ一つが新鮮で、まず稽古って?本読みって?稽古着って?えっ?ジャージ?オシャレなスエット?台本は持ってやるの?灰皿とんでくるの?稽古終わりは毎晩飲み行くの?
色んな疑問と不安が頭をグルグル。
勝手にパニック。


そして、共演者の皆さん、スタッフさんとも3ヶ月間ほぼ毎日一緒にいる生活。
いつものバラエティだとあり得ない感覚。

私みたいなお芝居の経験もあんまりないハンターなのかアルピニストなのかよくわけのわからない人間皆さんどう思うのだろう、、、といつも無駄にポジティブなくせに動揺からか急にネガティブに。

けどそんな心配いざ始まるとすぐにふっとびました。

とにかく共演者の皆さんスタッフさん、そして三谷さん、もうね涙がでるくらい皆さん素敵な方で。
特に今回は家族のお話で登場人物も7人。
全員今回初めてお会いしましたが、もう稽古の途中からお姉ちゃんはお姉ちゃんだし、お父さんはお父さん、お母さんはお母さん、本当の家族みたいに接してました。

特に今回のお芝居ではお姉ちゃん役の竹内結子さんとがっつり絡ませてもらうと言う事で、初めてお会いするしどんな方なんだろうと緊張もしました。

ところがどっこい、もうね、サイコーです。
竹内結子サイコーです。

キャリアも相当上で大先輩なのですが、同じ初舞台ということで勝手に親近感を持ち、フランクに接してしまう私に対しても優しいですし、何よりぶれない芯、プロフェッショナルのお仕事を間近で見ることが出来幸せでした。
地方に行った時も日本の思い出を作りたがる私に色々付き合ってもらったり、はしゃいでアホなこと一緒にやってくれたり、本当に顔は似てないですが私はお姉ちゃんだと思っています。
3ヶ月間お姉ちゃんの妹でいれて幸せでした。 お姉ちゃんのセリフの第一声「ふーちゃん?」が聞けなくなるのは寂しいですし、ほぼ毎日会っていたぶん、しばらくは俗に言う姉ロスかもしれません。

そしてお父さん役の草刈正雄さん。

いつもあやちゃんと名前で呼んでくれその度にキュンキュンしておりました。 打ち上けではお父さんが泣き出しもうこちらも嗚咽が止まらなくて久々に赤ちゃんのようになきわめきました。
本番直前セリフを喋るとすぐに合わせてくれる優しいお父さん大好きです。

お母さん役の長野里美さんは最初はお母さんって呼んでいいのかなと思うくらい若くて綺麗。
けど、初舞台の娘2人に色々なことを教えてくれ東京では楽屋も一緒で本当のお母さんでした。
お姉ちゃんの婚約者ケニー役の小林勝也さんは
いつもはしゃいでいる私をそっと遠くから静かに見守ってくれてるような感じで、そこにいらっしゃるだけで存在感が凄かったです。

その息子の玄也さん役の長谷川朝晴さん。
稽古の時から三谷さんにいじららまくりで本番では誰よりも後半の登場なのに誰よりも汗をかき、しぶきが常に飛んできておりました。ただ汗はおいといてセリフの一つ一つの言い方抑揚など決める時は絶対に外さないあのプロフェッショナルさ本当に勉強させてもらいました。
そして従業員の和田さん役の木津誠之さん。
稽古の時から色んなストレッチや早口言葉を教えてくれ稽古中も色んなアドバイスをくれたりと本当にお世話になりました。

そして、現場のスタッフさん!
こんな温かい方に支えられているから毎日当たり前のように衣装をきたり髪をセットしたり、ミョウガを摘んだり、素麺食べたり出来るんだなあと心の底から感謝です。

初舞台の私は緞帳という言葉も知らないのに、(緞帳とは舞台の幕の事なのですが) 最初に緞帳が会場直前に下ろされるのを見て、自分もちょっと下ろしてみたいなぁと。
そこから毎日、イモトによる緞帳おろしとやらが行われそんなことにもスタッフの皆さんお姉ちゃんが笑顔で付き合ってくれたり、
楽屋裏専用の開演15分前のアナウンス にも食いつき、それを毎回やらせてもらったり、

優しい皆さんのおかけで色んな経験をさせてもらいました。


そしてなにより、こんな私を小磯ふじみにして下さった三谷さんに感謝感謝でございます!
三谷さんとご一緒させてもらい、三谷さんの周りの方々をみてますます三谷幸喜という人間を大好きになりました。
9割は冗談しか言わないですが、もらった1割の真面目な言葉に凄く支えられましたし、今後も支えられそうです。
そして最後に劇場まで足を運んで下さったお客様に感謝でございます。

お客さんから本当にたくさんの事を教えてもらいました。
カーテンコールでのみなさんの笑顔の景色は一生忘れません。
2014夏に三谷さんの君とならに参加出来たこと、素敵な方々に出会えたこと、ふーちゃんでいられたこと、全てを今後に生かしていきたいとおもいます。

というわけで、私は明日から通常営業に戻り海外ロケいってきます!
とりあえず、滑舌だけはかなりいいロケになると思われます。



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