RYO NISHIKIDO LIVE TOUR 2022 NOCTURNAL

松戸森のホール21公演に参加。


よく耳にする会場で興味はあったけど、当たらないか目当ての作品や出演者がいないかで、

今回初めて入れたのが嬉しい。



今回のライブ、とても楽しかった。

いつも言ってる気がするが、さらに輪をかけて楽しかった。


まずものすごく心を掴まれたのが開演前。

会場に着くと真っ先に目を引くのが、

真っ赤なオペラカーテン!

近年見に行ってるお芝居がオペラカーテンを使ってることが度々あって、とても気に入っている。

煌びやかな緞帳も素敵だけど、やっぱり中央から開いていく瞬間の、物語の世界が現れる瞬間が好きで。

うわっ、オペラカーテン使ったんか!ってもうそこだけで大興奮。

そしてまたBGMがベートーヴェンの月光!

そしてそして、ボイスチェンジャー使った様子のホラーテイスト影ナレ!(これは錦戸さんが喋ったやつ?)


開演前だけで、“Nocturnal”を全力で表現してくる演出がとても素晴らしく、一気に世界観に引き込まれた。

サイリウムやペンライトが赤一色なのも、ちょっと妖しくて素敵。(そして私の好きなものてんこ盛り感)


オペラカーテンが開くと(開き方が綺麗だったから、これは流石に人力じゃないだろうけど笑)シャンデリアのような円形のライトに、廃れたような部屋のセット。

曲に合わせてこのライトがピカピカと光って、そのまま曲に突入していく。なんか…ちょっと魔法がかかったみたいだった。

割とここでもうチケット代は回収できた気がする笑


もちろん本編も良かった。

すでに参戦されたブロ友さんが、“明るい”と評されてたのがすごくよくわかるなぁというか。

曲のテイストもさることながら、錦戸さん自身が心底楽しそうだったのも印象的だった。しかも、めちゃくちゃ盛り上がった。


全曲は難しいので、特に心に残ったところを。順不同。


ノマド

Aメロのダダダダダダダ!のライトが健在だった。



ジンクス

演奏、特にサックスが死ぬほどかっこよかった。

今回もトランペットとサックスが編成に入っているおかげで、サウンドがとても華やかでかっこよかったけれど、

ジンクスのサックスは華やかさだけじゃない、胸がキュッとなるような切なさを感じる。

アルバムが出た後こちらも聴いているけど、やっぱりこれはライブで聴くと格別だと思う。

アウトロも珍しく2分ほどあるけど、ライブで聴くとサックスが素晴らしすぎて、むしろ終わらないでー!!と思った。


ツキノハナシ

問答無用で勝手にテンションが上がる、スウィング調のリズム。初めて聴いた時から大好きだけど、今回もとにかく良かった。全てが好き。今回のアルバムやツアーにおいて、明るさを牽引するような一曲。ちょうど席から下を見るとフロアの方達が楽しそうにクラップしているのが見えて、それも込みで良かった。トランペットめちゃくちゃかっこいいなぁ。


Half Down

演出がとても綺麗だった。自分が座っていた席から見ると白いピンスポの位置が良くて、ちょうど割れた窓から差し込んでくるひっそりとした月明かりに見えてとても幻想的だった。

アルバムと違ってキーボード1台なのも素敵だった。静かで大人なHalf Down。個人的にはこのアレンジが1番好き。マツジュンさんのピアノ、錦戸さんの歌っている言葉と言葉の絶妙な間に音がスッと入ってきて、とても心地よかった。


ホンキートンクラプソディ

iPhoneのメモに“黒田さんのギターがかっこよかった”

ってだけ書いてある笑

NOMAD収録の方は皮肉というか心の叫びっぽいものも感じるようだったけど、chapter2.は人に語りかけるような余裕があるようにも思えた。

お姉さんたちが艶かしく踊っているシルエットが背景なのもなかなか面白い。


I Don't Understand

前回、アンコールでギター一本でシンプルに歌っていたのが印象的だったけど、今回は2番からバンドバージョンで見られたのが嬉しかった。これがむちゃくちゃかっこよくて!

次回あたり、これもまたChapter2.とかになって、アレンジ版が入ったりしないだろうか…と思っている。

呟くように歌うのも似合うけど、サポメンの方達も含めてかっこいい男性陣が並んで“We stay forever young”ってめちゃくちゃかっこよかった。


順番入れ替え、ノクターナルアニマルズ

頭のドラムでまずワクワクする。軽快なキーボードも素敵。

ライブでクラップの定形があると小耳に挟み、だいぶツアー回ったところで初参戦するのについていけるのかなと思ったけど、ドラムの音がわかりやすくてありがたかった。動物たちが列を作って歩いてくる背景もポップで、勝手におどろおどろしいものを想像していたけど、元気が出る夜のお供ソングだった。

曲も素敵だけど歌詞のセンスが光っていて、言葉選びが錦戸さんらしい。


今回のライブを見ていて、そしてノクターナルアニマルズを聴いていて、

私は多分錦戸さんの歌の、“独り”を描くところが好きなのかもしれないなぁ、と思った。


Tokyoholic、Traffic、月曜から御めかし…とグループで活動していた時に作っている歌も含めて、

錦戸さんは独りを感じる歌が結構多くて、そういったところに最近特に共感を覚える。

他者が出てきても、独り言だったり、頭の中で考えを巡らせている内容だったり笑


行動力が高い印象があるけど、そこに至るまではきっと自分で色々考えてきたのだろうし。

協働するにも、しっかり自分のプランを練って持ってきたのだろうし。

1人で活動していくと、周りは基本自分の方向性に合わせていくわけだから、もっとブレない自分でいる必要があるのだろう。

そういう独りの強さだったり、思慮深さだったり、自分らしさだったり、反面にある心細さみたいなものを感じる歌がすごく私は共感できるんでしょうね。


ノクターナルアニマルズの、


“一人じゃ心細いか

群れるのも窮屈だろ

気ままに生きていくんだろ?

好き勝手に生きてやれ”


って歌詞、

独りを大切にして日々生きて、でも錦戸さんみたいにうまいことカッコ良くできない私には、とても刺さった。


いろんな方のライブの感想でも、“かわいい”って言葉が目を引くけど、私はそういう意味でとても頼もしく、かっこいい人だなぁとも改めて思った。


そして何より松戸公演の錦戸さんはそれはそれは楽しそうで。

色んな面で“やってみなければわからない”ような状態で手探りだったところもあるだろうけど、

ここまできて、自分の活動に対して自信がついてきたのかなぁと思った。

集客やグッズの売れ行きといったところは我々には知り得ないけど、ライブ等々の活動には好意的な感想が多数だろうし、しっかりとしたスタッフもついているだろうし、演奏には素晴らしいサポートメンバーもいる。企業からのオファーもある。

どこか固まっていた肩の力がいつのまにか抜けて、楽しむ余裕がでてきているようにも見えた。


作品やライブが右肩上がりに楽しくなってきているので(個人比べ)、次はまたどんな素敵なものを見られるのか楽しみ。



参戦の小メモ。


いつもサイリウム振るのが下手なので、今回は手首に留めてみたところ、とても調子が良かった。



ただ今回2階席で、周りが双眼鏡で全く動かない方が多く一人で大盛り上がり状態だったので…1階席の盛り上がり具合が超羨ましかった。

せっかく臨戦体制だっただけに、そこが個人的な不完全燃焼ポイントかなー。


次は1階席で大盛り上がりのファンの皆様に埋もれて爆発したい!笑



















(最近見ているアイナナ3期より、

インディーズになったTRIGGERの八乙女さんが、 


“俺たちは最初から一等席を用意されてた。

そのおかげでここまでの成功が続いてきた。

だけど経験しそびれたものもある。

それをこれから味わえるわけだ”


って言うのを聞いて思わず唸ってしまったけど。


ここにこんな楽しそうに活動してる人がいるから、君たちもきっと大丈夫。

君たちの名前が色んなところで呼ばれる日が、きっとまた来るよと思った。)