2013年のゲーム販売 (2月11日~2月17日) +第二世界の二十二 | アドベンチャーゲーム研究処

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アドベンチャーゲーム(AVG・ADV)の旧作から新作まで、レビュー+紹介を主として取り上げるブログ。(更新は不定期)
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【ランキング】

今週の4gamer.net全国ゲーム販売数ランキング(20位まで)
今週のファミ通全国ゲーム販売数ランキング(ファミ通調べ 30位まで)

先週のランキング(アドベンチャーゲーム研究処)

【今週のADV販売】

なし。

【今週のゲーム販売】

小粒、今週の新作。

さくら荘のペットな彼女 (通常版)

 1万本越えソフトが不在だった今週の新作市場では、『さくら荘のペットな彼女』がPSP版・PSV版ともに0.5万本を販売し、合算1.1万本を記録。動いているパイはノベルゲームとしては平凡なものだが、PSPとPSVが本数的にほぼ分け合う形になっているため、この手のゲームに手を出す客層は割とスムーズにPSVへ移行しているのが伺えるところ。美少女ゲーム・乙女ゲームは移行の最後尾にあるので、これらがPSVへ移っていけばPSPのお役も御免になるのでは。

 ほかは、ただでさえ地味だったのに加え、事前の雑誌レビューでの酷評から本格的に雲行きが怪しくなっていった『バトルロボット魂』が24位(ファミ通調べで0.4万本)で初動勝負の商材としては致命的なスタートに。気になる評判は「ガンダムバトル」シリーズと大体同じなので、そんなに酷いゲームではないとの声も聞こえてきて、ロボゲー好きとしては少し可哀想な気持ちにならなくもない。

『ドラゴンクエストⅦ』がミリオン達成、今週の旧作。

ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち

 初週で82万本オーバーを記録した3DS『ドラゴンクエストⅦ エデンの戦士たち』は2週目で18.5万本を販売し、累計は早くもミリオンを達成。推移としては初リメイクだったDSの『Ⅵ』とほぼ同じ規模なので、最終的にはDSのリメイク版と同じく130~140万本程度に収まりそうな雰囲気。
 ほかは相変わらず3DSのソフトが強く、5位の『太鼓の達人Wii 超ごうか版』を除けば『とびだせ どうぶつの森』(7.8万本)『ファンタジーライフ』(0.9万本)を中心に3DSの定番ソフトがTOP10を座線している。PS系では『コールオブデューティ ブラックオプス2』『DmC』『真・北斗無双』『デモンゲイズ』『限界凸騎 モンスターモンピース』が15~20位前後に登場。『ブラックオプス2』『真・北斗無双』は意外と息が長い。

【第二世界の二十二】

Nintendo 3DS Direct 2013.2.21が開催。(公式)

3DS『GUILD02』がDL専売のバラ売りタイトルに。

GUILD01 (ギルドゼロワン)

パッケージで展開された『GUILD01』の商業的な不振、
その後のコンセプトを否定した分割配信などから察していたが、
『GUILD02』がパッケージからDL専売のバラ売り販売への変更が決定。
告知されたラインナップは初報時と同じく

ミレニアムキッチンによる偽ウルトラマンのいる生活SLG『怪獣が出る金曜日』(3月13日配信)
どんな判断だ、ジャンル:稲船敬二『虫けら戦車』(3月19日)
庵野一哉×我孫子武丸のADV『宇宙船ダムレイ号』(3月28日)

の3作。価格は800円で、単価としては『01』と同額。
配信時期は『超文明Aの遺産』と『名探偵コナン』に挟まれるカタチで箸休めには丁度よく、
年始から喉が乾き続けていたADVファンにとっては貴重な潤いとして重宝できそう。
個人的には初代『かまいたちの夜』コンビの『宇宙船ダムレイ号』は当然購入として、
世界観がウルトラにも程がある『怪獣の出る金曜日』もヒッソリとチェックする予定。
好評だったら主人公が教師の『怪獣の出る月曜日80』をヨロシクお願いします。

・3DS『トモダチコレクション新生活』が4月18日発売決定。

『とびだせ どうぶつの森』で入ってきたユーザーをアクティブに保つのは
今の3DS市場においてはかなり重要なはずなので、
まあ時期的にもネタ的にもベターなタイミングなんじゃないでしょうか。

・『ゼルダの伝説 ふしぎの木の実』の「大地の章」「時空の章」が2月27日に同時配信。

ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 大地の章ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 時空の章

カプコンとの共同開発で、当時のGB市場を意識して2本に別けての発売
(『ポケモン』のようなバージョン違いではなく内容は別物)だったのもあってか
『ゼルダの伝説』シリーズの中では地味な立ち位置の『ふしぎの木の実』の配信が決定。
GBでは『夢を見る島』がかなり高い評価を得てしまったが故に日はあたってないが、
2ソフト間でプレイ状況が影響し合うリンクシステム、
「アクションの大地」「謎解きの時空」で別けられた作品の個性は特徴的で、
完成度としても『ゼルダの伝説』の冠に反せず高いので、まあ未プレイなら。

・3DS『モンスターハンター3G』がWiiUを介してオンラインプレイが可能に。

『4』でもオンラインはできるので、発売までの空白期間を埋めるアレ風に映らなくもない。

・『モンスターハンター4』のPVが公開に。






「PlayStation Meeting 2013」が開催、次世代据え置き機「PlayStation4」もお披露目に。(公式)



事前のリークがあったので予定調和だったが、
何はともあれ次世代ハード「PlayStation4」が発表に。
情報は昨日に殆ど出回ってしまっていて取り上げても今更などで、
ここは各種の話題を箇条書きして横に感想を書いていく程度で。

・2013年のホリデーシーズンに発売予定。
・メディアはPS3と同じくブルーレイディスク。
・スリープ対応で、いつでもセーブいつでも再開ができる。
・PSVitaと連携し、Wi-Fiに接続すればほぼ全てのPS4のゲームがリモートプレイ可能。
・iPhone/Androidとも連携予定。PS4のセカンドスクリーンとして利用できる。


E3での発表が噂される次世代XBOXの発表まで様子見かと思ったが、年末商戦でのリリースが決定。
順当に行けば海外ではXBOX次世代機とのガチンコ勝負になりそうなので、
据置き機の情勢がどう変化するかはホリデーシ-ズン最大の見所になるかと。
ホリデーを得意とする任天堂のWiiUも当然このまま黙っているとも思えないので、
(まあマリオというアンパイは確実に切ってくるんだろうけど)
現状PS3・XBOX360に集中しているコアユーザーを切り崩していく気があるのなら、
日本で言うところの3DS『モンスターハンター4』(これはWiiでもやってるが)のような
独占のサード大作を引っ張ってくるくらいの寝技を見せて欲しいところではある。

PS4のメディアについてはブルーレイディスクを引き続き採用。
特許を取ったため話題になった中古ゲームのプレイ制限は設けていないとのこと。
スペックについては詳しいことは良くわからないのだが、
各種のPVを見た印象ではPS2→PS3以上に進化を感じられず、
やはり前世代で見た目で伝わる変化は頭打ちしてしまったのでは、と思ってしまった。

PSVitaとのリモートプレイは、どの程度の実用性があるかは今のところ謎だが、
PS3・PSVita間でセーブデータをやり取りするトランスファリング系のソフトが抱えていた
「同じソフトが2本必要」というジレンマを理想的なカタチで解消している印象。

・PS1・PS2・PS3・PSP・PSVitaのソフトはストリーミング配信でプレイ可能。
・ただしディスク・ダウンロード版での互換性はなし。


後方互換についてはSCEに問い合せているこの記事が詳しい。
ディスク互換に拘り本体価格が高騰してしまってはPS3の二の舞なのは想像するに容易だが、
かといってPSVitaの(PSPが普及していた国内でさえもの)苦戦っぷりを考えると
前世代のソフトはDLでの再購入が必須、実質的に専用ソフトのみで引っ張る。
というスタイルが受け入れられるかは誰しも疑問符が浮くところ。
専用ソフトで「これは買いたい」と思えるものが早々に出てこないことには、
スロースターターと言われたPS3より更に移行が遅れそうな気がするが…。

・新コントローラー「DUALSHOCK 4」はタッチパネル内蔵。
・スピーカーとマイクも内蔵しており、手元からも効果音が鳴るように。
・LEDを配置したライトバーを搭載。発色による演出も可能に。
・専用カメラ「PlayStation4 Eye」も登場。つまりKinect的なアレ。


操作については全て予想の範囲内。
「PlayStation4 Eye」は「Eye Toy」のあだ花になるんでしょうか。

・コントローラーにはシェアリングボタンがあり、プレイ動画がシェア可能。
・それに伴いUstreamなど動画サイト上での実況配信と機能と
 視聴者とプレイヤー間でのアイテム提供などといったサポート機能が追加。


シェアできるプレイ動画は数分程度のようなので、
実況動画のように1から10まで全てアップロードとはいかず、
(ただしUstreamでの配信も対応しているため、完全には否定できない)
流石にソフトによって配信制限もなされているかと思われるが、
ネタバレが致命傷のADV…というよりストーリーを遊びに取り入れているゲームにとっては
据置き機から追い出しかねない機能なだけに、E3で発表されるであろう詳細には注目。
なんにせよ、いくらスペックアップしてもゲームに横幅が減っては意味がないので、
SCEには配信可能の線引きを明確にして、ストーリーものも入れる余地を作ってもらいたい。



・『ファイナルファンタジー』の新作投入が決定。詳細はE3。
・カプコンより新作ファンタジーゲーム『deep down』が発表。

・Killzoneシリーズの新作『Killzone Shadow Fall』がローンチタイトルとして発表。
・InFAMOUSシリーズの新作『InFAMOUS: Second Son』が発表。
・新規ではレーシングゲーム『DRIVECLUB』、Myst風パズル『The Witness』の2作が発表
・UBIよりPS3/XBOX360向けに発表されていた『Watch Dogs』のPS4版も発売決定。
・『Diablo Ⅲ』がPS3/PS4の2機種で発売決定。
・『Halo』の開発元の新作『Destiny』がPS4でも発売決定。


海外向けのイベントとあって、国内でも「おお」と思えるような発表は
「ファイナルファンタジー」の新作とカプコンの『deep down』の2本くらい。
『Watch Dogs』『Diablo』『Destiny』は前世代のPS3を加えたマルチ展開のソフトなので、
PS3/XBOX360向けだが次世代機も視野に開発をしているとの発言もあった
『Metal Gear Solid Ground Zeroes』あたりはPS4版のもありそうな雰囲気。
プレゼンでは『HeavyRain』のデビッドケイジ氏も登壇するなど思わせぶりな場面もあったので、
まあソフトが主役になるであろうE3やTGSではもうひと動きはあると期待しておこう。

【コメント】
どうも、久しぶりの変則記事です。



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