6畳一間に100頭の繁殖を行っていた業者がやっと放棄してくれた元繁殖犬(言葉は悪いが)・・・
その1頭が3月に引き取ったスピッツ♂ポルカであり、その時の状態で、かなり酷い扱いを受けていたことがわかりました。当時の記事はこちら→
このポルカの受けた痛みはこのままにせず、アイドッグ次世代チーム『次世代の子供達への啓発活動』にて、出会った保護犬として紹介させていただいている事例の一つとして、この夏、子供たちに伝えています。
※ポルカは現在、里親様と幸せに暮らしています。
そのポルカと一緒に保護されたスピッツ♂エル。
エルもまた、無理な繁殖の中で誕生された1頭であろうことが否めません。
エルの目がおかしいという連絡を受けたのは、2か月ほど前のこと。
その後、何度か目が充血するという症状があり、都度、目薬で抑えてきたのですが、頻繁なので眼科で診ていただいたところ、左目は網膜剥離の可能性を示唆されました。
10年近く前、知っている犬がセンター引き取り時にすでに網膜剥離になっていて、手遅れと思いつつも初の犬の眼科に行き、そこでやはり網膜剥離を告知されました。その時は、網膜剥離を告知された犬でも早く気づけば手術ができるようになった・・と聞き、手遅れがとても残念だった記憶があります。
そのため、巡り巡って再び網膜剥離の可能性のある子が今いることに、気持ちの高鳴りを感じました。
犬の眼科は、一般の動物病院に比べて、初診料だけでも一桁違う・・・・という認識だけはあったので、その中でも比較的良心的な価格、かつ預かり先に近い病院にて、最初は診断していただいていました。
でも、この手術はどこでもできるわけではありませんでした。
首都圏では、設備の整っている都内の有名な病院と、横浜の病院のみとのこと。
一刻を争うのだと思い、手術料がいくらなのかなど考えずに、まだ6歳ぐらいのエルの眼がどの程度の危険にさらされているのか、もしかしたら10年前に手遅れだった手術が、今度は間に合ってくれるのかも・・・・
そう思わせたのは、立川に住んでいる預かりのあぷりこっとさんが市川市のご実家のお母様のご協力を得て、都内の病院に連れて行ってもいいかという相談があったからでした。初診料から高額なため、お母様がエルの為に診察の費用を出してくださるとのこと。
預りにとって、お世話をしている子にはほぼ自分の家の子同然の愛情を持ってしまいます。
私はこれを何度も経験していて、預かりっこが可愛くて可愛くて、心配でたまらなくなるんです。
だからこそ、里親様決定の際に、預かりさんの納得というのを無視したトライアル決定というものが考えられない。
時には、この『思い』が邪魔して、スムーズにご縁が決まらなく、頭を悩ませることもありました。
病院であぷりこっとさんに抱かれる嬉しそうなエル
最初の診察結果は、確かにエルの左目は網膜剥離の可能性が高い(実際のところ、充血していて見えない)という結果で、網膜剥離だった場合、1か月以内に手術をすれば失明せずに済む可能性が高いけど、このまま放置していたら確実に失明するでしょうという結果でした。
しかしこの診察結果は、私の少しばかりの期待を見事に裏切り、愛護団体としては手の届かない高額医療でした。
・左目は網膜剥離・・・・手術は1か月以内ならできるけど、かなりの高額。
・右目も放置すれば網膜剥離を起こす可能性が高い・・・高額だけど、少し頑張れば手が届くレーザー治療の必要あり。
まだ6歳のエル。
ドックランで走ったり、1時間以上のお散歩も十分楽しんでいる元気なエル。自分の家の子だったら、どうするだろう・・・・
あれから1週間考えて、私たちは皆さんのご支援で医療を行っているということを考えると、少なくとも犬が失明したとしてもそれは命に係わることではないため、今ならまだ間に合う・・という手術でも
里親さんが行うのならいい。でも、皆さんの思いが集まった保護犬の為の医療費を使って保護団体(私たちが)高額な目の手術を行うことは・・・・・
「やはり手術は無理」だという結論に達しました
エル、ごめんね
結論に達したというよりは、無理だと考えていたものを、何とかならないかとずっと考えてもやはり無理だということ
胸が痛みます。
そして先週、エルの赤目(充血)に一生懸命点眼をしてくださっているあぷりこっとさんお母様の手当の甲斐あって、赤みが少し引き、正確な様子がわかってきました。
2回目の大病院への診察には、私も立ち会ってきました。
前回の診察では充血で中の様子がわからなく、「多分、網膜剥離だろう」という前提でのお話だったとのことで、この点眼によって目の中の赤みが引き、一部が見えてきたとのこと。
その結果、見えてきた部分に関しては「剥離してませんね」という朗報に。視力も残っていました。
それは目の中の一部分でしかなく、この日の時点ではまだ明らかになっていない奥の分部が、今後の点眼によってさらに明らかになる可能性が。
でもこでまでに3度も目の中の血管が切れるという事態に至っていたので、見えていない部分が剥離している可能性は高いというお話でした。
※詳しいお話は、あぷりこっとさんのリブログ記事をご覧ください。
保護犬だからってこのまま失明するのを待つというのは、なんとも、断腸の思いです。
私は、エルの眼の充血が次の診察までにもっと引いて、もしかしたら網膜剥離はなかったという結果にならないのかと実は期待しております。
もし、エルの目の治療の応援をしていただけるなら、どうかお願いします。
★保護犬基金からの応援はこちら
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みずほ銀行 高砂支店 普通 2120706 アイドッグ レスキュー隊
ゆうちょ銀行 記号 10170 番号 13406961 アイドッグ レスキュー隊
双方共、メッセージで「エルへ」と書いてくださりましたら、エルの医療費で利用させていただきます。
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先日、けーこさんを通して、浅草のカフェ『L-pin,s』さん常設の募金箱から、以下のご支援金を受け取りました。
17,288円
募金をしてくださった皆様の暖かいお気持ちに感謝しています。
ありがとうございました。
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