現在に至るまでを細かく書いたシリーズもの。

不思議体験やいかに!

 

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うちの家系は、非常に特殊な家系で、それは両親両家共にです。

人生経験豊富な、姐さんと呼ばれるような、姉御肌な身内が多く

 

今回は、私よりも遥かに強い能力を持ち、尼僧修行もした、母方の大叔母とのお話。

 

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2015年9月。

 

レイヤさんと、お逢いする、3ヶ月前。

 

とにかく私はウジウジ悩んでました。

 

 

仕事や、人間関係ではなく、自身の能力に。

 

 

* 番外編 大叔母 *

 

 

自身の眼が嫌いでした。

 

 

ひどく、疎ましかった。

 

 

未来を視る眼が。
人の意識に入ってしまう眼が。

 

 

私が霊視するときは、空中を見ながらでも、相手のかたの波長に合わせます。

 

だから、水晶とか数珠のような道具は、精神統一するためだけに使用し、浄霊には、ほぼ使いません。

 

私の数珠は、お守り。

 

 

初対面で相手の意識に入るときは、眼を視ます。

眼から意識に入り込むのです。

 

 

けれど

 

 

まったくもって嬉しくない。

 

 

感情が大きく揺れると、コントロールができなくなり

たまたま、眼があった道行く人の、意識までも拾ってしまう。

 

常に一定の冷静さ、穏やかさでいなくちゃいけない。

 

けれど難しかった。

 

 

私も一人の”ヒト”です。

 

 

喜怒哀楽があります。

 

 

いつの間にか、人の眼を見るのが怖くて、顔を上げて歩くことが難しくなっていました。

 

それが理由で、母方の叔母の家を訪ね、お願いをしました。

 

 

愛美

「おばちゃん。何で私なん?」

 

率直に叔母に聞きました。

 

大叔母

「何がや?」

 

大叔母は素知らぬ顔でトボけました。

 

愛美

「とぼけんといてよ。私の能力のこと、わかってるくせに。
おばちゃんの方が、力が強いんやから、私の回路(能力)、閉じてよ」

 

大叔母

「なんでや」

 

大叔母は、何故そんなことをしなくちゃならないんだ?
と言った顔で聞いてきました。

 

愛美

「この眼が嫌や。こんな眼ほしくない。嬉しくない。
勝手に人の眼から、意識に入るなんて、互いに嬉しくない」

 

愛美

「そんなん言うたかて、愛ちゃんが黙ってたら相手には解らん。
その能力をいい方向に使ったらええやないの。
嫌なら自分で凡人になれ」

 

愛美

「…凡人て何やねん。凡人の基準てなんや。私かて凡人や。寝るし食べるし仕事もするし、皆と何も替わらへん」

 

私には凡人の意味がわからなかった。

 

大叔母

「愛ちゃん。凡人や。皆と一緒に暮らす。わかるか?
良いことも悪いことも、どんなことも、みんなで渡れば怖くない、やで。
お前は自身を高めすぎた。
人やけど、人を嫌い、人から離れすぎた。

 

何で良いも悪いも、受け入れへんの。
さんざん苦労してきて、未だに、そんな怖がりなはずないやろ。
それやのに何で今更そんな怖がりになってんの」

 

愛美

「1回は受け入れた。
でもやっぱり、人間嫌い。汚ない。欲の塊は嫌い。植物と話してる方がいい」

 

大叔母

「その汚ないのが人間や。受け入れろ。お前も女やし、人間や。
ええか?能ある鷹の爪隠しや」

 

愛美

「嫌や!!なんでもいいから、早く回路閉じてよ!!」

 

大叔母

「はぁ~。聞き分けの無い子やな、誰に似たんかね。この頑固さ」

 

愛美

「この家系の全員や!頑固な職人しかおらん家に、可愛らしい女が育つわけ無いやろ!
貫禄ある姐さん達しかおらんのに…!
早く閉じて!」

 

そこまで言うと、大叔母は、ようやく諦めたのか、渋々。

 

承諾してくれました。

 

大叔母

「愛、諦めろ。お前はそういう星の元に生まれた。

1回は閉じてやるけど、大して効果はないやろなぁ…2回目は無いで。
能力が戻ったそのときは、諦めて受け入れろ。
能力も、人も、自分も」

 

愛美

「…わかった」

 

大叔母は、私の能力を閉じてくれました。

 

 

ですが閉じたのは、わずか2ヶ月ほど。

 

 

2015年の11月くらいには、もとに戻っていました。

 

 

そして、1ヶ月後の2015年12月。

 

 

レイヤさんと、対面します。

 

 

私が、自分を受け入れた日となりました。

 

 

...end.