現在に至るまでを細かく書いたシリーズもの。

不思議体験やいかに!
(過去と現在が一気にリンクしていきます)

 

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焼死体の男の件が片付いてからも

私と母と息子は、W先生の元に通い続けました。
(先生の予約が取れる日は、旦那ちゃんは、何故かいつも仕事)

 

 

 

1ヶ月に1回、1時間。

 

 

* W先生と能力 *

 

 

とにかくW先生の力が気になりまくっていた私は

先生に質問攻めでした。

 

愛美

「先生は、言葉の訛りが、北海道の人とは少し違いますけど、どちらの出身なんですか?」 

 

W先生

「私は元々は、関東の出だよ。
そこから、修行をするのに、金峯山寺へ行ったのさ」
豆知識:金峯山寺(きんぷせんじ)は、奈良県吉野にある、世界文化遺産の1つ。

 

愛美

「吉野って、修行(修験)では有名な所ですよね?」

 

W先生

「そうだよ。よく知ってるねー」

 

愛美

「むかし、私が高野山で修行するかどうかの話があって、色々調べました」

 

すると先生は言いました。

 

 

W先生

「愛美さんは元々の能力が高い。残念ながら私は、修行して身に付けた能力さね。
愛美さんは1回、修行してみたらよかったのに」

 

愛美

「10代半ばの頃、実は出家したかったんです。出家するべき人間だとも思ってましたし。
でも辞めました。怠け者なんで無理だと思ったんです(笑)」

 

W先生

「勿体ないことしたねぇ~」

 

笑いながら先生は続けました。

 

W先生

「愛美さんの前世は、役行者神変大菩薩様との繋がりがある。
愛美さんの前世は行者だったし、その時は”由岐神社”で”火渡り”をしてたんだよ」
※この由岐神社を覚えておいてください。大分、後ですが繋がります。

 

愛美

「火渡り…?」

 

そうだよ、と言ったあとに

 

龍にも随分ご縁があるね、と。

 

W先生

「前にも子供の頃から龍が好きって言ってただろう?
今度、空に問いかけてごらん。返事がくるはずさ」

 

愛美

「そういうものなんですか?龍が好きだから龍神に、ご縁があるんですか?
それとも龍神がついてるから、龍を好きになるんですか?」

 

W先生

「愛美さんの場合は、龍神がついたから、龍が好きなのさ。いつ頃からか覚えてるかい?」

 

愛美

「んー、小学6年のときには、龍の絵とか描いてましたね。でも物を集め始めたのは高校くらいから」

 

W先生

「霊感が上がったのも、それくらいじゃなかったかい?」

 

愛美

「…そう言えば!そうです!」

 

 

そっかぁ、龍神様がついたからだったんだ…

腑に落ちた私がいました。

 

 

これ以外にも、たくさん質問をしましたが

質問しすぎて、覚えていないのが正直なところです。

あと企業秘密とか・・・。

 

 

 

後日。

 

 

 

母と息子を連れて、お気に入りのガーデンへ行くことになりました。

 

 

場所は帯広市の「十勝ヒルズ」

 

 

同級生のお家が設営しているガーデンで、とても大きな素敵なガーデン。
※気になる方は”十勝ヒルズ”でググるかFBで検索してみてください。
全国的にも”北海道ガーデン街道”の1つとして有名です。

 

 

 

このガーデンは、穏やかで、優しい気。

 

 

 

何度でも訪れたくなるところ。

 

 

 

リラックスして人以外のものと繋がるには、抜群のロケーションです。

 

 

 

中には、睡蓮の池があり、その周りには、柳の木が数本ありました。

 

 

 

息子と2人、柳の下に座り込み、母に写真を撮ってもらおうとしました。

 

愛美

「柳の精がいるかもね~!お友だちになれたらいいのにね」

 

 

そんなことを私が言い、母がシャッターを下ろした、瞬間。

 

 

「あ、画面。真っ黒になった」

 

愛美

「え?」

 

「ほら、これ、今撮ったやつ」

 

 

確認に画面を見せてもらうと


そこには、私と息子の姿はなく

 

ただ真っ黒になった1枚の画。

 

 

愛美

「…ププー(*≧∀≦*)  こりゃ本当に遊ばれたね!もう1回!」

 

 

再び柳の下に座ったときでした。

 

「フフフ」

 

 

小さな笑い声が聞こえました。

 

愛美

(…柳の精さん。遊んでくれてありがとう。でも、画面真っ黒は困るよ)

 

 

怖くはなかったので心の中で話しかけました。

 

 

私が樹と話すことを覚えたのも、これが切っ掛けです。

 

 

言葉では返ってきませんでしたが

 

そんなに悪びれた様子もない雰囲気が伝わってきました。

 

 

睡蓮の池を離れ

小道を歩きながら母様との会話は続きました。

 

愛美

「お母さん。本当に私に龍神様がついてると思う?」

 

「あんた…それを、お母さんに聴くのは間違えとるん、解ってるやろ。
先生も言うてはったやん。信じられへんのやったら、聴いてみたら?」

 

愛美

「空に?」

 

 

やってみたら?

 

 

すすめられ、私は空に問いました。

 

愛美

「龍神様。
もし、本当に私についていると言うのなら…

私が、この世に生まれきてよかったと。
愛されてると言うのなら、今ここに、風をください」

 

 

 

すると

 

 

 

無風だったガーデンに

 

一陣の風が吹き抜けました。

 

「…ほら。応えはったやん」

 

 

あんた考えすぎやねんよ。
毎日毎日。

 

 

ブツブツ言いながら先を歩く母。

 

 

 

私は

 

 

 

そうやね。

 

 

 

そう呟くことしかできませんでした。

 

 

 

続く!