皆さんこんにちわ
ブログ更新もすっかり忘れ、日々ブリーディングを頑張って健康でかわいい子犬子猫をお母さんに産んでもらい大事に育ててます
ポメラニアンに於いては人気に火がつき、日々引き合いがあり只今予約待ち状態が続いてます
ありがとうございます
さて、今日は子猫ちゃんのお話を少し書いて、子猫ちゃんの生態についてご理解頂けたらな…と思ってます
我々、ブリーダーだからこそわかるあんなことやこんなことを書いていきたいと思います
この夏の時期、毎年子猫ちゃんの価格は大暴落します
実はこの事実、あまりに知られてなくて皆さんにお話すると、へぇ~なるほど…となります
何故に余り知られてないのか?と言うと、この夏場子猫の卸し価格は目も当てられないぐらい下がり、安くでお店は仕入れを行うことが出来ます
しかし、その仕入れ価格を実際の店頭価格に反映しているショップがあまりに少ないので一般のお客さんには知られていません
これは、暴落する時期が非常に短く、すぐに値上がりしていくのでお店ではあまり対応せず、安く仕入れ出来たから通常価格で販売をし、利益率をあげよう…としているお店が多いからだと思います
当店で産まれた子猫もこの時期は暴落からは逃げられません
まず、何故このような価格の歪みが生まれるのかと言うと、猫には犬と違い発情期があります
春先あちらこちらで野良ちゃんのさかりの声を聞いたことある方も多いと思いますが、猫は日照時間が長くなり始める春に発情期を迎えます
猫はまずメスが発情することによりオスが近づき交尾行動が始まります
交尾するとその刺激によりメスは排卵が起こり受胎します
春先に一斉に発情期を迎えた猫は5月後半から6月後半に掛けて一斉に出産をいたします
それらが離乳期を迎え市場に出てくるのが7月中旬以降です
この7月中旬頃は子猫で溢れかえり需給ギャップが生まれるんですね
ブリーダーの元には子猫がたくさん居て早く販売したい状態が約2か月弱続きます
オークション会場では見渡す限り、猫、猫、猫…となりショップがそれらの子猫を支え切れなくなり投げ売りが始まります
ブリーダーに取っては地獄…そのものです
出産に立ち会い手塩に掛けて育て上げた子猫が、ショップからいらない…と言われるんです
交尾をして2か月、出産をして2か月、4か月を掛けて晴れてデビューするかわいい子猫ちゃんが価値なし…になるなんてブリーダーにはとても耐え難いことなんです
しかし、これも避けて通れない事実ですからブリーダーは自分たちで一般のお客さんに販売するか、オークション価格を受け入れるしかありません
子猫ちゃんの価格はお盆を境に急速に値段が上がります
秋になると値を戻し、冬場は高騰します
このように子猫価格は、市場に出る数により価格が上がったり下がったりと激しくなります
これは年中無休のワンちゃんには見られないことです
ペットはシーズンによりよく売れる時期と停滞する時期があります
一般的には激安は夏場、犬も猫ほどではありませんが安くなります
お盆から秋に向けてじわりじわり上げて12月から4月まではマックス価格です
猫は冬場は非常に高く、ショップは数少ない子猫を取り合います
同時に寒い時期は子猫ちゃんは暖かいイメージもあり販売量が増えます
摩訶不思議ですが同じ生体が夏場は激安で全く売れない…冬場は激高なのによく売れます…
~麦わら帽子は冬に買え~
株式相場の格言ですが、みんなが欲しい時に買えば値段は高く、みんなが必要としていないときに買えば安くで買える…という格言です
よく出来た格言です
子猫ちゃんは夏場たくさん溢れかえり価格が下がります
その格言で言うところの買いは夏場の猫ちゃんを買え…と言うことです
株式もみんなが欲しい欲しいと買いを入れてる時は不思議と欲しい思って高値買いを入れてしまいます
逆にみんながいらないいらない…というときは同じ株でも安値にも関わらず欲しいと思わないものです
そして、我々のお店はこの市場で暴落した猫ちゃんをたくさん仕入れ、そのまま激安で販売をします
こんなことしているお店は他になかなかないため、皆さんがビックリして買いに来られます
冒頭にも書きましたが、マーケットでは暴落していても実際には店頭価格に反映されていないので激安価格にするとお客さんが殺到いたします
スコティッシュの人気のロングヘアも39800円
高級猫の代名詞ソマリも59800円
ノルウェージャンも59800円
ラガマフィンも59800円
ブリティッシュショートヘア59800円
税込み、血統書付き、遺伝子検査済みで安心サポートなどの追加料金なしでの総額です
これらをネットに出すといろいろな方面から驚きと問い合わせがたくさん来ます
同時にすぐに売約済みになります…
安い猫で19800円~59800円ぐらいまででほぼ全ての猫種が揃います
当たり前ですが、他店の半額のさらに半額といった価格ではすぐに売れます
しかし、ここで大事な大事な問題点が発生いたします❗
~借りてきた猫~
ことわざでこういうのがありますよね?
意味はご存知の通りで猫は場所が変わると途端に静かになり動かなくなります
猫は犬と違い環境に順応するのが非常に苦手な動物です
仕入れたての子猫ちゃんは親兄弟、世話をしていた人からも引き離され非常にストレスを抱えています
それらの子猫がご飯を食べることなんて当たり前のようになく、それは我々プロなら周知の事実です
これは非常に個体差が出てきます…
親元のブリーダーのスキルが反映される場面でもあります
しっかりとどこに行っても動じることなく、抱っこしても甘えて来てくれる子猫も入れば、逆に触ろうとすれば威嚇をしてきて奥から出てこない…という子もたくさん居てます
そうした子猫ちゃんをご飯を食べるようにして健康をチェックをしつつ、最良な日にワクチンを接種しに獣医さんのところへ連れて行きます
この一連の店に来てからのスケジュールは個体差があれど結構な時間を要します
大事なことはその子のペースに合わせて、決して焦ることなく寄り添って適切な飼育をすることです
これは犬には全くないことです
犬は順応力が高く、仕入れたその日からご飯もしっかりと食べてこちら側からすれば非常に楽です
また、犬は調子が悪くなってもこちら側からしてあげれることの引き出しが多くトラブルがあっても解決が容易です
他方で子猫は調子が一旦落ちるとそれに対しての出来ることが犬のそれとは比べ物にならないぐらい引き出しが少ないです
極端に言えば、猫の自力回復のみに頼る…ということかも知れません
なので子猫は少しでも欠点があればショップは買いません
プロのショップは子猫がいかに難しいのか?よく理解しているんですね
特に、鼻水目やには子猫を見る上で非常に重要で、それらが出ていればウイルス性鼻気菅炎やカリシウイルス感染症を疑われます
こういう子猫はプロのショップなら絶対買いません
これらのウイルス感染を防ぐにはワクチンしかありません
犬と猫それぞれワクチンは接種いたしますが、猫のワクチンは個人的には犬に接種するワクチンより遥かに重要度が高いと考えてます
犬のワクチンはまあ簡単に言うてしまえばパルボウイルス感染症予防の為に接種しますが、実際パルボの犬はここ10年以上見たことありません
それに代わり猫のウイルス感染症はほとんどの猫がこのウイルスを大なり小なり持っていて日常的にその症状はよく出てきます
また一度発症すると、そのウイルスはその猫から生涯消えることなく住み続けことあるごとに鼻水くしゃみ目やにと言った症状を発症させます
ワクチンは発症はもちろん重症化も抑えますので猫のワクチンは非常に重要です
極論を書いてしまえば子犬は簡単、子猫は難しい…ということです
その難しい子猫を安心して飼育出来るまでに仕上げ、お客さんに届けるのが我々のお仕事になります
子猫を激安価格で仕入れ、そのまま激安価格で販売することの盲点…もうわかりましたよね⁉️
激安価格で出すとアッという間に売約済みになりますが、仕入れたての子猫は借りてきた猫状態です
一般家庭で新しい飼い主さんが安心して飼育出来るようになるまでにはお店でかなりのことをしないといけない…と言うことになります
そしてそれにはかなりの個体差が出てきて一概に日数を決めれない…ということです
皆さん、すぐに連れて帰れると思って来店されますが、そんな仕入れたての子猫をそのままお客さんが持って帰るとそのあとに待ち受けてるのはクレームしかありません
激安価格で販売することの問題点はすぐに売れてしまうことなんですね
子猫はモノではありません
食事を取り排便をし、生きています
生後2か月で親兄弟から離され、知らないお店に来てすぐにまた知らないお家に連れて行かれて、そんなことは子猫には許容出来ないのです
すぐに売れますから、ここに書いたような子猫ちゃんの生態、全てを新しい飼い主さんに誠意を持ってお話します
すぐには連れて帰れないです…
連れて帰れる時期は我々で判断をいたします…
同時に最良の日を選びワクチン接種をしに獣医師のもとへ連れていきます
その他うんぬんかんぬん…
そうしてしっかり説明すると大多数のお客さんが納得をしてくださりこちらから連絡をするまで待ってくれます
早く売れれば早く売れるほどお客さん待つ時間は長くなります
非常に個体差があり、一概にお迎えの日を決めれないのも難しいところです
そうした中、たまに一部のお客さんが痺れを切らしてクレームになります
なんでそんなに時間が掛かるんだ❗
どっか悪いとこ隠してるのじゃないのか❗
いつ迎えに来れるのか明確な日を決めろ❗などなど
我々が心が折れる瞬間です
子猫を飼育するリスクは最大限除去して引渡しをするのはプロのショップなら当然です
我々は子猫の健康の事しか考えていません
もちろん早く引渡しをし、連れて帰ってもらいたいのは言うまでもありません
引渡しをすることは、我々に取っても飼い主さまに取っても最も喜ばしく嬉しいものです
しかしながら、不安材料を抱えたままではお渡しは出来ないんです
そこを充分ご理解していただき売約をつけて頂けたらな…と、思ってます
3万円で仕入れた子猫を39800円で販売をし、2週以上しっかり経過観察をし、ワクチン接種をしに獣医師のもとへ連れていき、お客さんが連れて帰ってトラブルなくしっかりその日のうちからご飯を食べれるようにしているんです
そこをして当店にどれだけの利益があるのしょうか?
このお待ち頂いている時間こそ、価値がありプロだからのお仕事だと自覚しています
お客さんが痺れを切らしている時間にも毎日毎日、安心して飼育出来るようにしっかり目を光らせお客さんに代わり飼育しています
おかげさまでポメラニアンのブリーディングにより、考えられないぐらいの利益を各方面から頂戴しています
本当に有難いことです
まずはその利益を一番に親犬達の環境整備や医療費や良質な食事、維持管理費に使ってあげて、次に日頃面倒を見てくれているスタッフに使わせてもらってます
こうした子猫ちゃんのこの時期にしか出来ない販売も何をしてるんだ…そんなに安く売って何がしたいんだ…と言われます
ブリーディングだけしてればそれで充分に食べていけますし、こんな大変なことをそもそもしなくてもいいんですが、待ってるお客さんがいます
楽しみにしているお客さんがいます
なので我々が出来る少しだけの奉仕としてさせて頂いています
毎年毎年、ここで買った猫元気にしてるよ…と言うお声を頂戴しています
我々が出来ることには限りありますが、安くで健康でかわいい子猫ちゃんをこの時期だから出来る価格で販売をいたしますので、どうぞ売約以降は我々プロにお任せください
時間を頂きますが、結果的にはお客さんの利益にもつながります
よろしくお願いいたします