■青森黒石市中2自殺少女、写真コンクール問題■
18日から各メディアで報道されていた、いじめを苦に自殺した少女が被写体となっていた写真コンクール問題。一度は、最高賞に選出されたものの、「そういった子が被写体というのは、ふさわしくない」との理由を遺族に通達し受賞を取り下げたことから、遺族が市の説明に不信感を抱き、写真を公表。全国から市に批判が相次ぎ、19日には市長らが緊急会見。最高賞の取り消しの取り消しが決定され、一転、受賞を会見にて発表し、その後に遺族への説明や謝罪が行われたという一連の流れには、なんとも開いた口がふさがらない。
当初、黒石市が遺族に伝えていた取り下げ理由の説明の一つには、「コンクールの意図する元気なイメージや、盛り上げようとする祭りの写真にはふさわしくないから」というものがあったという。
では、なぜ、その作品を、最高賞に選んだのだろうか。
芸術を舐めるな、と言いたい。
市は、撮影したカメラマンには受賞の辞退を強要したという。
さらに、会見で市長が語った説明は、あまりにもチグハグで無責任なものだった。「自殺した生徒の氏名の公表がされていなかったので、そこを一番に懸念した」「遺族が公表したのでその懸念がなくなった」「被写体の方が本当にこのような賞にして欲しいと思っているかはわからない」「内定だっただけで決定ではなかったのだが、誤解を与えたので謝りたい」
遺族は、受賞の連絡を受けた時点で、氏名の公表を了承していたのだ。
このニュースに見て取れる問題は、少女に対する侮辱的な側面ばかりではない。
もう一度、私は声を大にして言いたい。誰も言わないから。
芸術とは、常に何をもにも縛られず、支配されず、独立した表現でなくてはならないのだ。
だから、一人の芸術ファンとして、また、日本人として、私は言いたい。
芸術を舐めるな!!
政治も、外交も、報道も、行政も、教育も、すべてに繋がるニッポンの隠蔽体質がよくわかるニュースだ。
せめて、芸術にだけは「ことなかれ主義」を持ち込むな。
Aisha
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