「フィットさん、この地名、

 なんて、読むんですか?」とB君。


「ごめん、それ、俺も自信がない」と私。


「ちょっと、自分で確認して」とさらに私。


こんなときは、自分で調べさせるのが一番です。

自分で調べるから、覚えることもできます。



さて、10分後。

「さっきの地名、なんだった?」と私。

「いえ、その方面に詳しい人に、

 聞こうかと思っています」とB君。

「おいおい、『調べろ』って

 言っただろ。

 調べ方も教えただろ、

 郵便番号簿で、

 地名を調べられるって」と私。


「え、郵便番号簿で、

 地名がわかるんですか?」とB君。



「うん、前にも話したよね、

 ちょっと見てご覧」と私。



「わぁ、本当だ、

 これ、おもしろいですね。

 いや、さすがですね、

 フィットさん、頭、いいですね!」とB君。



自分で調べて欲しかったので、

アドバイスしたのですが、

彼は、安直な方法を

選ぼうとしていました。


それでは、あとに、生きないのですが。

そして、「すぐに調べる」必要のある仕事なのに、

「詳しい人」が来るのを、じっと待っていては

仕事になりません。


ビジネスマンとしての、仕事に取り組む姿勢を

もっと、育ててやらないといけません。



それにしても、

人のアドバイスをよく聞かず、

挙げ句に、上司に向かって、

「頭、いいですね」とは、

なかなかの言いぐさ。


どうも、意識改革、

前途多難なようです。