父の部屋の様子がおかしいと、

警察から電話がかかってきたのは、

六年前の朝のことでした。


高速道路を飛ばして、父の部屋に向かっていると、

再度、警察からの電話。


遺体の傷みが激しいので、

先に、段取りをとらせていただきます、と。



私が着くとすぐに、

「火葬場が、今なら間に合います」



その言葉で、書類に捺印して、

向かいました。

間にあったのは私だけ。



そんな父の七回忌の法要を、

お寺さんにお願いしました。



喧嘩ばかりしていた両親ですが、

天国では、仲良く暮らしていて欲しいものです。