以前、私がストーカーにねらわれた話を、

「書きましょう」と言って、

そのままになっていました。


十年ほど経過して、関係者への配慮も、

あまり心配しなくていい時期になったかも

しれません。


そこで、フィット君、ストーカーの被害に遭遇するという

お話を、3回くらいに分けて、

書いてみたいと思います。


今回は、1回目。

ちょっと、問題提起まで行き着きません。

事件の「始まり」の部分の一つをお話しします。



私をつけねらったのは、アパートの住人、

A君でした。


まだ若い方でした。


A君の住むアパートを管理していた関係で、

彼は、ちょこちょこ、会社に出入りしていました。


数回、接するうちに、

なれなれしく、私に話しかけてくるように

なっていました。



そんな彼の行動に、ちょっと不安を感じ始めたとき、

夜、私が一人で会社にいるとき、

彼は、やってきました。


みんなを帰してからでしたから、

21時を過ぎていたでしょうか。


缶コーヒーと雑誌を持って、

「フィットさん、まだお仕事ですか、

 寂しいでしょ。

 僕も、話し相手がいないんですよ、

 付き合ってくださいよ・・・」と、

コーヒーを差し出しました。



心の声 → おいおい、そんな時間、ないよ・・・


「いや、一人で、忙しいんだよ」と話しても、

彼は、帰ろうとしません。


やむなく、事務処理を続けました。


すると、雑誌を出して、

「フィットさん、どの娘がいいですか、

 一緒に行ってくださいよ」と、

言い出しました。


彼の持っていた雑誌は、

福岡の歓楽街、中洲の

ちょっと怪しいお店の特集でした。

そこには、若い女性の写真と、

お店の説明などが

書いてあるんです。


それを開いて、

彼は、「一緒に、行ってくださいよ」ですよ。


彼の話にびっくり。

彼が開いている雑誌にびっくり。




しかも、彼は、他の社員が帰って、

私が一人になったのを確認して、

入ってきているんですよね。



かなり、怖いものを感じました。


まあ、これ、私が男だから、

1対1でも、

まだ対処できましたが、

もし、この場面で、

私の代わりに、女性だっとしたら・・・



さて、1回目はここまで。


続きを読んでいただくと、

ストーカーの問題、

さらに真剣にお考えいただけると

思います。