会合の様子

「日々勉強！結果に責任！」を掲げ、

「国づくり、地域づくりは、人づくりから」を信条とする
参議院議員　赤池誠章(あかいけまさあき・比例代表全国区)です。

本年は、甲辰(きのえたつ)年。「政治の原点を確認し、政治不信を払拭し、国を“保守”する年に」したいと存じます。

講演する伊藤之雄先生

3月25日㈪、自民党本部において、私が副学院長を務める中央政治大学院（遠藤利明学院長）の第2回背骨勉強会が開催されました。約90名の自民党若手国会議員と新人支部長が集まりました。

演題は「今の政治家は原敬から何を学ぶべきか」

講師は、京都大学名誉教授伊藤之雄先生てす。

大正デモクラシー時代、平民宰相として名高い原敬第19代内閣総理大臣について、学びました。

自民党本部に原敬の書

原敬元総理の書「宝積(ほうじゃく)」が自民党本部幹事長室に掲げられています。それは、自民党の源流が戦前の立憲政友会であり、その初代幹事長が、原敬だからです。「宝積」の意味は、徳を積んで人に尽くして見返りを求めないことであり、権力を持つ我が身への戒めだということです。

昨今の状況の中、考えさせられます。

伊藤先生は、原に学ぶものとし以下を挙げています。

（１）原の原点として「公共性」（「公利」「宝積」）があり、その実現のために国際的視野を持った合理的・現実的な外交・内政（さまざまの決断の基準）

（２）出自など変えられないもので差別せず、学習・創意工夫・自立心で人間を評価し、自らも常に学び考える

（３）有権者や国民の世論をよく知り考慮するが、輿論を重視した政策を目指す（日本の将来に責任を持つ）

（４）原と政治資金…金に潔癖等々

私が伊藤先生の原敬元総理の話を聞いて感じたことは以下です。

①学び続ける重要性。人の評価も学びの有無。

②国内外の激動する現実、事実を把握し続けること。

③私利や感情による世論(せろん)より、公利や合理に基づく輿論(よろん)を重視していたこと。

③敵も味方にすること。できるだけ関係者の合意を得る努力をし続けること。

④改革は漸進的に行うこと。等々てす。

改めて政党政治家の大先輩てある原敬元総理のを我が身として、考えていきたいと思います。

◎原敬の生涯とは

伊藤之雄先生の講演要旨は以下です。

原敬元総理は、幕末佐幕派の南部藩(盛岡)の武士の家に生まれ、早く父を亡くし、教育熱心な母リツの影響から、正直さと公を学び、漢学の神童と呼ばれ、15歳で上京してフランス人エブラール宣教師からフランス語、司法省法学校で法律、中江兆民からフランス啓蒙思想等を学びます。

23歳で新聞記者となり、福沢諭吉に影響され、自由民権支持も軽薄すを批判し、英国を模範に、鉄道や運河の産業基盤整備、知識や情報等を主張します。

井上馨参議の影響から26歳で外交官に転じ、天津領事、フランス公使、陸奥宗光外相秘書官、外務省通商局長、外務次官、朝鮮公使等、41歳まで務めます。

41歳から44歳までは大阪毎日新聞社編集総理・社長となり、大隈重信の政策を批判しつつ、大阪財界の支持を受け、部数を3倍に伸ばす経営手腕を発揮します。

44 歳かる49 歳まで、伊藤博文系官僚として立憲政友会に入党し幹部となります。東北出身者として初の逓信大臣となり、明治37年1902 年総選挙で盛岡選挙区から当選します。「原サン」と呼んでもらい、国民感情の世論より輿論を重視していました。ぢし、当時の有権者は 316 人てした。

1年弱、古河鉱業会社副社長（実質的社長）として経営の近代化に力を尽くしました。

49歳から51歳までは、日露戦争後、第一次世界大戦むて、内務大臣時代（3 度）と政友会の第一人者になりました。15歳年長の伊藤博文や西園寺公望を支え、内務省のみならず、外交や財政にも大きな発言力を持ちます。元老山県や桂太郎（山県の後継者）との交渉（妥協）や、官僚を使いこなす能力を磨きます。

52から53歳まで、米欧旅行で見聞を広げ、さらなる成長と強い自信を持ちます。

58歳から62歳まで、政友会総裁就任しましつが、大隈重信内閣時代に選挙敗北という苦難を経験します。

62歳から亡くなる65歳、第一次大戦後の困難に立ち向かあ、首相としての権力と、国内外の新秩序形成への責任を持ち、「宝積」（ほうじゃく）の思想に辿り着きます。大隈や他のそれまでの首相に比べても絶大な権力を持った自分への戒めです。

列強、特にアメリカとの協調外交路線で、中国の自然な統一促進（南北妥協）を構想し、朝鮮等の植民地統治の改革（究極的に日本人と同じ権利を）を行い、1919 年の三・一独立運動（朝鮮）、五・四運動（中国）には批判的てした。

大正9年1920 年総選挙で圧勝し、第一次世界大戦後の運輸・通信手段と高等教育の充実による成長戦略を掲げます。米騒動後の社会秩序の安定を目指し、普選漸進論（自立した有権者を重視、即行反対）てあり、労働争議を労働者の待遇改善と革命派への弾圧で鎮めむした。

イギリス風の政党政治の実現を目指していましたが、大正11年1921 年 11 月 4 日に東京駅頭で刺殺されてしました。65 歳でした。地元盛岡での「市民葬」には「約三万人」の会葬者（当時の人口 4 万 2400 人）が集まったといいます。

盛岡には、生家の横に記念館があります。

原敬記念館原敬記念館は大正時代に平民宰相として活躍した原敬（はらたかし）の生家に隣接して建設された記念館です。貴重な資料や遺品を展示しています。

www.mfca.jp

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◎災害情報と支援

気象庁の防災情報です。

気象庁 | 全国の防災情報 (jma.go.jp)

全社協の災害ボランティアの募集情報です。

https://www.saigaivc.com/　

日本赤十字社の義援金募集情報です。

http://www.jrc.or.jp/contribution/　

自民党でも義援金募集を開始しました。

https://www.jimin.jp/news/information/207318.html　

災害が各地で頻発する中で、災害復興のために、観光支援を行っています。

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中央政治大学院 第2回背骨勉強会 平民宰相原敬元総理に学ぶ

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