衆院選2014 政党別得票数得票率 | 空き地のブログ

空き地のブログ

受け売り上等 無知上等
どうせあらゆる知識は誰かからの受け売りだ
知らないことは人に聞け
納得できないことは問い質せ

そんなずうずうしい人間の戯れ言ブログ

総務省から選挙結果(速報)が公表されたので、前回(2012年)との比較をカンタンにまとめてみたいと思います。

総務省 第47回衆議院議員総選挙 発表資料
衆議院議員総選挙結果調(速報)
http://www.soumu.go.jp/senkyo/47sansokuhou/index.html

※維新=維新の党、次世=次世代の党、なし=支持なし(注:政党名)
※「維新の党」と「日本維新の会」は別扱い、「生活の党」は「未来の党」と同一扱い

【小選挙区】
全数:59,626,567.905 → 52,939,716.958
自民:25,643,309.437 → 25,461,427.922
民主:13,598,773.592 → 11,916,836.274
維新:**,***,***.*** → *4,319,645.823
公明:**,885,881.000 → **,765,390.000
共産:*4,700,289.803 → *7,040,130.793
次世:**,***,***.*** → **,947,395.994
社民:**,451,762.273 → **,419,347.000
生活:*2,992,365.627 → **,514,575.000
諸派:10,347,718.146 → **,*43,726.000
無所属:1,006,468.027 → 1,511,242.152

【比例代表】
全数:60,179,888 → 53,334,447
自民:16,624,457 → 17,658,916
民主:*9,628,653 → *9,775,991
維新:**,***,*** → *8,382,699
公明:*7,116,474 → *7,314,236
共産:*3,689,159 → *6,062,962
次世:**,***,*** → *1,414,919
社民:*1,420,790 → *1,314,441
生活:*3,423,915 → *1,028,721
改革:**,134,781 → **,*16,597
幸福:**,216,150 → **,260,111
なし:**,***,*** → **,104,854
諸派:17,925,509 → **,***,***

得票率に直すと、

【小選挙区】
自民:43.01% → 48.10%
民主:22.81% → 22.51%
維新:**.**% → *8.16%
公明:*1.49% → *1.45%
共産:*7.88% → 13.30
次世:**.**% → *1.79%
社民:*0.76% → *0.79%
生活:*5.02% → *0.97
諸派:17.35% → *0.08%
無所属:1.69% → 2.85%

【比例代表】
自民:27.62% → 33.11%
民主:16.00% → 18.33%
維新:**.**% → 15.72%
公明:11.83% → 13.71%
共産:*6.13% → 11.37
次世:**.**% → *2.65%
社民:*2.36% → *2.46%
生活:*5.69% → *1.93
改革:*0.22% → *0.03%
幸福:*0.36% → *0.49%
なし:**.**% → *0.20%
諸派:29.69% → **.**%

自民は、投票率が7ポイントほど下がった影響もあって、得票数こそほとんど変わらないように見えますが、得票率では小選挙区比例代表ともに5ポイントほど伸ばしています。マスメディア等は低投票率を理由に「民意を反映していない」だのと宣いますが、前回の選挙と同程度の票を得ているわけですから、そういった批判は当たらないでしょう。

民主は、議席数では多少の揺り戻しがあったものの(11議席増)、得票数得票率は議席数ほどには増えていないという印象(比例代表でやや増えたか、というくらい)。

維新は比較対象が無いのでなんとも言いようがありませんが、前回の総選挙で「日本維新の会」が獲得した得票数得票率に比べるとやはり見劣りしてしまいますね。
(前回と前々回の比較については『参院選投開票の前に(衆院選編) 』を参照)

公明、社民は議席数と同様に得票数得票率はあまり変わらず(公明はやや比例が増えたかな、と言ったところ)。

今回の選挙で大きな増減があったのは、共産生活。共産は小選挙区・比例、得票数・得票率それぞれで倍近くに躍進、逆に生活は1/3~1/5に大幅減となっています。生活は解散後に前職を他党に移籍させたりしていたので、その影響もあるのでしょう。



前々回(09年)→前回(12年)→今回(14年)と思い返すと、「非自民系」の政党では民主(09年)→維新&みんな(12年)→共産(14年)がそれぞれ議席数・得票数で躍進を果たしていますが、躍進の規模で見ると徐々に小さくなってきている感があります。民主党への政権交代をピークに「非自民系政党への期待感」というのは薄らぎつつあるのかなぁ、と思えてなりません。

二大政党制の片翼を期待された民主党に「一度やらせてみよう」で政権を与えてみたけどダメ。「第三極」に期待を寄せてはみたが、結局(維新もみんなも)空中分解。で、仕方なく最後に行き着いたのが共産党・・・。といったところでしょうか。

共産党は今回衆院で21議席を獲得したことにより、単独での法案提出が可能になりました。また、党首討論への参加も認められるようです(討論時間は短いでしょうが)。もちろん、予算委員会等での質疑時間も大幅に増えることになると思われます。

いやはや、年明けの通常国会での共産の動きには要注目かもしれませんね。