マスコミの造語「責任野党」を逆手に取る安倍総理 | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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安倍晋三応援ブログです。
やっと明るい未来を語る政治家が総理大臣になりました。しかし、闘いはまだまだこれから。子や孫が希望を持てる国になることを願うおやじです。

安倍総理が最近「責任野党」という言葉を盛んに使っている。マスコミ主導で民主党政権が誕生したものの、やがて明らかになったあまりの無能ぶりに仰天したマスコミ自身が発明した言葉だ。もちろん、当時の自民党にだけ適用され、自民党が政権を取り戻した途端にマスコミはこの言葉を封印した。

安倍総理は、それをわざわざ復活させているのである。しかも、総理大臣の国会での発言だから記録に残るし、マスコミも取り上げざるを得ない。さらに、今回の野党各党への呼びかけは公明党への強い牽制になるし、野党分断の効果まである


私は、例の『安倍ノート』には、自民党が政権を取り戻した時に、この「責任野党」という言葉を使うことが書かれているに違いないと思っている。当時のマスコミが、何かといえば自民党にこの名をかぶせて攻撃し、無責任与党の民主党を擁護したことを自民党の人たちは覚えているはずだ。

ところが、当時の自民党に「責任野党」を求めたマスコミの一つである毎日新聞が、社説で自分たちが発明し都合よく使ったこの言葉にケチをつけている。自分たちの政策を実現するために「責任野党」として政策協議に応じるのは自民党の「補完野党」だとけん制しているのである。

社説:国会代表質問 「補完野党」に陥るな
毎日新聞 2014年01月29日 
 安倍晋三首相の施政方針演説に対する各会派の代表質問が始まった。民主党の海江田万里代表は質問で、日中関係が悪化する外交など安倍政権の「三つのリスク」を強調、政権批判のトーンが目立った。

 さきの臨時国会で与党は数頼みで特定秘密保護法の成立を強行した。今国会で首相は「責任野党」との表現で野党に協力を呼びかけているが、与党への安易な擦り寄りは補完勢力への道だ。対立軸を提示する努力を野党各党に求めたい

 集団的自衛権の行使容認問題、靖国神社への首相参拝など海江田氏の質問は多岐にわたった。首相はNHKの籾井(もみい)勝人会長の発言問題については直接の論評を避け、多くの課題で型通りの答弁が目立った。

 先月8日に臨時国会が閉幕してから外交・安保を中心に多くの重要な動きがあったが、首相から十分な説明が尽くされたとは言い難い。とりわけ中韓両国との関係改善は与野党が重く受け止めるべきテーマだ。幅広い議論を尽くしてほしい。

 一方で、海江田氏の質問は民主党がどこまで論戦に踏み込めるかについて疑問ものぞかせた。集団的自衛権行使をめぐる質問は解釈改憲を行うのかという手続き論が主眼で、行使そのものの是非について党の立場を明確にしたものではなかった

 質問で首相の姿勢をただした原発問題も、東京都知事選では電力関係労組を傘下に置く連合東京が民主党の支持組織ながら自公の支援する舛添要一氏を応援している。通り一遍でなく、論戦を正面から提起できるかが問われよう。

 首相が演説で「政策実現を目指す『責任野党』と柔軟かつ真摯(しんし)に政策協議を行う」と野党に呼びかけたことの波紋も広がっている。集団的自衛権問題などが首相の念頭にはあるようだ。みんなの党は早くも呼応し、政策協議へ調整が進みそうだ。日本維新の会の松野頼久国会議員団幹事長も質問で「責任野党として外交、安全保障、憲法改正は前向きの議論を進めたい」と述べ、内政の課題と区別して対応する考えを示した。

 政策別に野党が与党に協力し主張を反映することを一概に否定しない。だが、さきの国会では維新の会やみんなの党が特定秘密保護法の修正に不十分な内容で歩み寄ってしまった。国の根幹に関わるような基本政策も含め、与党との合意ばかりに腐心するようでは野党としての存在意義に疑問符がつく。

 野党の一部には野党間再編に力を入れる向きもある。政策軸と大義名分がはっきりしなければ国民には安易な生き残り策としか映るまい。まずは政権ときちんと対峙(たいじ)し、国会論戦の充実をこころがけてほしい。
http://mainichi.jp/opinion/news/20140129k0000m070090000c.html

安倍総理が「責任野党」という言葉を使い、みんなの党や維新の協力を得るのは大賛成だが、彼らを「責任野党」と呼ぶのはほめ過ぎだ。実際、谷垣自民党が無責任与党民主党の政権下で、どれだけ「責任野党」らしく責任を果たしてきたかを思い出せば、あまりにも違いすぎるからだ。

例えば、次の「よもぎねこです♪」さんのブログ記事は、当時の民主党政権のあまりの無能さと、自民党がどのようにそれを補完してきたかが良く分かる内容だ。読んでいると当時を思い出して、「あー、自民党が政権を取り戻してよかった」と絶対に思えるから、ぜひお読みいただきたい。


この記事は2012年2月の豪雪時に、政府が一向に動かないので、野党の自民党が対策本部を立ち上げたときのものだ。もっとも、自民党が対策本部を立ち上げてどちらが与党か分からないほどだったのはこの時だけではなく、宮崎口蹄疫、東日本大震災、野田就任直後の集中豪雨時もそうだった。

自民党が実践して見せた「責任野党」とはこういうものだったが、マスコミがそれを報じることはなかった。ただ、自民党がこの時代に政権復帰を前提に「責任政党」として政策を練り、真剣に災害時の対策にあたったことは、ほとんどそのまま現在の政策に生かされている。

谷垣総裁の下で綱領の原点に戻って保守政党として再出発し、「責任野党」として経験を重ねた3年3か月は決して無駄ではなかったのである。一方、政権延命だけに終始した民主党やその分派は、与党でありながら全く責任感のかけらもなかった。彼らはせっかくの経験を全く生かせなかったのである。

そんな野党に「責任」を求めることは、八百屋で魚を求めるようなものなのだ。

さて、「無責任」といえば、現段階で「脱原発」を明言することほど政治家として無責任なことはない。世界を見渡しても、まったく確立していない技術や制度を前提としているからだ。そして、その現実をきちんと踏まえて「原発の再稼働」を明言しているのは田母神さんだけだ。

さらに、外国人に参政権を与えようとか、靖国神社に参拝すべきでないなどという、「無国籍」人かと思うような他の3人の主張に明確に反対しているのも田母神さんだけだ。彼の東京強靭化プロジェクトなどの各政策にクリンチをしてくる「無節操」な男とは、覚悟も責任感も全く違うのである。

誰が東京都知事になるかは、日本の将来に大きな影響がある。だから、この都知事選は都民の責任も大きい。間違っても「脱原発」知事とか「無国籍」知事、さらには「無節操」な知事が誕生することのないように、都民には「責任」を持って投票に出かけていただくようにお願いする

(以上)

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