水戸市長にメールを書きました | 身体のこと

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去年の10月に水戸の市長宛てに書いたメールを再び載せます。自分自身初心に帰るつもりで。
前向きな返事は期待してませんでしたがありきたりの答えでした。



水戸市長様

 先日18日の毎日新聞で、水戸市が他の自治体に先駆け、国の暫定基準の500ベクレルの半分以下の200ベクレルで休職の食材の放射性測定を行うという記事を見ました。

 いち早く水戸市が、動いてくれたということに対しては、評価したいのですが、市の「保護者らの不安に応える」というコメントに納得いかず、メールさせていただきました。

 結論から言うと200ベクレルでも高すぎるということです。

 もともと国が決めた500ベクレルという規制値は1年で原発が収束してフォールアウトが無くなる前提の下に決められた、年間被爆5msvを基準に計算されたものです。

世界の基準は WHOは10ベクレル、ウクライナでは40ベクレル、、ベラルーシでは100ベクレル、ドイツは8ベクレル(子供の基準は4ベクレル)となっています。

 500ベクレルに汚染された食材はSvに換算すると0.007μsvと産経新聞に載っていました。0.007μsvの放射線を出す食材を食べ続けると3年で致死量に達すると東北文教大学の松田浩平先生がおっしゃっています。

 よく原発推進派の方は、自然界にも放射線は存在しており、人間は放射線と共に生きてきたのだから、今回の事故による放射線も安全と主張しますが、それは大きな嘘であることが明白となっております。
 
放射線には、自然界に存在する自然放射線と今回の原発事故や原発を稼動させるときに出る人工放射線があります。

 自然放射線は人体に蓄積されませんが
 人工放射線は人体に蓄積されるのです。

これは京都大学の市川定夫先生の論です。

 仮にセシウム137が、約100日かけて体から出るから安心であるという、説がありますがその100日間、体の中から放射能を出し続け、細胞遺伝子にダメージを与え続けるのです。 ストロンチウムにいたっては生きてる間体内に留まります。

 中部大学の武田邦彦先生は、セシウムの毒性は青酸カリの2000倍とおっしゃっています。

もし今日の給食の汚染の説明に「今日の学校給食は、市で定めた200ベクレル以下の青酸カリの2000倍の毒性の放射性物質が入っておりますが、健康に影響をあたえるレベルではないので安心して食べてください。」と言ったら親御さんは納得するでしょうか?

 人工放射線は例えわずかであっても「害はあっても益はなし」と思いますし、親たちにしてみればたとえ1ベクレルであっても子供には汚染された食材は食べさせたくないのが本音です。

 しかしながら、今日の放射能汚染の酷さを見るにつき私たち国民全員が全て汚染されていない食材を食べるのは無理ではないかという気がしています。

ならば、京都大学の小出裕章先生が提唱されている「全ての食品に放射線の汚染度を正しく表示して、年齢ごとに食べ物を禁止してはどうか?」

 という案を採用していただきたいと思います。つまり年齢によって5歳以下はたべてはいけない。10歳以下は~。20歳以下は~。というように仕分けを行うのです。

60歳以上の方は放射線に対する感受性が鈍感になっているので、60歳以上の方にはなるべく放射能の汚染の割合が高い食べ物を摂取していただき、汚染度の低いものを子供たちに与えるのです。

 子供たちを放射能汚染から守り、かつ日本の1次産業を守るにはそれしかないと思います。もともと、今回の原発事故、放射能汚染の原因はわれわれ大人の責任であり、子供には何の責任もありません。

国を県を市民を本当に守るというのであれば、国を成す根幹の子供の命を守る事が責任ある立場の人間のなすべきことではないでしょうか?

 子供が滅べば国が滅ぶのです。われわれ大人は、その責任をとって汚染された食材を食べるべきと思います。

 私は、鍼灸を生業としておりますが、先日、長く通われている患者さんが、もうしばらくこれない。とおっしゃるので理由を尋ねると。

涸沼でシジミを採って生活しているだが、放射能の風評被害でシジミが売れないために収入が減ったというのです。

 私は「だってそのシジミ、放射能に汚染されているんでしょ?」ときくと「先生。8ベクレルなんだよ。それなのに売れないんだ。」というのです。

 国が定めた500ベクレルという数値は世界的にみればとんでも高く、いくら基準値以下だといっても国民は納得しません。(200だって同じです)そして基準値以下だといって、実際に何ベクレルか発表しなければ、じゃあ400か?300か?と疑心暗鬼になって消費者はますます東日本の食材を敬遠すると思います。

きちんとベクレル表示さえして、国民、市民に1次産業を救うため汚染どの高いものは大人が食べようといえばみんな納得するんじゃないでしょうか?

 現に、東京麻布のナショナルマーケット(外国人専用)のスーパーでは食材のベクレル表示をしていると聞きました。

 このままの状態が続けば、関東の人間に福島が差別され、西日本の人間に東日本が差別され、日本が世界から差別され孤立していくのは明白です。

今日の放射能汚染にやらなけれはならない第一義は子供の命を救うことなのです。子供の命を守る事がひいては国が栄え発展する礎だと思っています。